高速データ通信はたいへん便利であるが、最近はデータ通信容量に制限のあるプランが次々生まれている。使いすぎると、制限を超えた時点で速度が遅くなったりする。
しかし、それを逆手にとり、あえて制限のあるサービスを利用することで、お得に通信ができることもある。
今回はNTTドコモの「Xi」対応ルーター「BF-01D」を改めてチェックしてみたい。すでに本連載でも紹介しているのだが、なぜ今BF-01Dなのか? それはお得に、かつ便利に通信できる、オススメのモバイルルーターだからである。
Xiの通信容量を抑えると幸せになれる?
Xiには月間の通信量制限があるが、9月30日まではキャンペーン期間ということで、上限なしで利用できる。しかも月額のパケット代も10月までは1050円安く利用できる。
しかし、10月になれば上限は月間で7GBとなり、7GBを超えると速度が128kbpsに大幅 減速され、かつ月額料金は1050円高くなる。Xiパケ・ホーダイ フラットだと、現状4935円の月額料金が10月からは5985円となる(ちなみに、いずれも月額525円のmopera U スタンダードなどのプロバイ ダー料金が別途必要)。
いろいろ悩ましいと思われる方も多いと思うが、そんな人達のために用意された新プランがある。それが「Xiデータプラン ライト にねん」だ。
データ通信端末の場合、7GB制限の「Xiデータプラン フラット にねん」の5985円に対して、Xiデータプラン ライト にねんは現状維持の4935円。ただしデータ量は3GB制限となる。つまり、7GBでは余ってもったいないという人なら、今までどおりの金額で利用できる。
ちなみに、ドコモ回線を利用したMVNOにも新サービスが登場している。MVNOの老舗、日本通信の「b-mobile PairGB SIM」は、月間2GBまで速度制限なく使えて月額2970円だ。パッケージの購入料金(3150円)が必要だが、月額料金にプロバイダー料が含まれているので、データ通信料を2GBに抑えられればお得に通信できる。
いずれにしても“データ量を抑える”ことがキモとなるわけだが、ここでBF-01Dの登場である。本機には通信量を抑えられる強力な機能がある。それは、インターネット側の回線をXiだけでなく無線LANも利用できる機能だ。BF-01DはNTTドコモの「docomo Wi-Fi」だけでなく、ほかの公衆無線LANサービスも利用できる(設定が面倒だが)。公衆無線LANサービスに接続すれば、通信量を減らせるだけでなく、場合によっては速度がぐっと速くなる。
IEEE 802.11gで接続している場合、無線LAN区間の上限が20Mbpsほどとなり、条件さえ良ければXiより圧倒的に高速にデータが流れてくる。
今回利用したのは、docomo Wi-Fiに含まれるmopera U「公衆無線LAN」コース。Xiの接続にmopera Uを使っていればプラス月額315円。しかもXiの料金プランに上限7GBの「Xiデータプラン フラット にねん」を使っていれば、2013年3月31日までは無料で利用できるキャンペーンも実施されている。ちなみに、それ以外にも無料になる条件があるが、詳しくはこちらを参照してほしい。
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