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1+1が2以上に 国内PCシェア30%を目指すNECレノボ

2012年07月04日 15時43分更新

文● ASCII.jp編集部

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会見に登壇した合弁会社のトップお三方。左から、NECレノボ・ジャパングループ会長のロードリック・ラビン氏、レノボ・ジャパン代表取締役社長の渡部朱美氏、NECパーソナルコンピュータ代表取締役社長の高塚 栄氏

 2011年1月に発表された、NECのパソコン部門(NECパーソナルコンピュータ)とレノボ・ジャパンによる合弁会社の設立は、当時のパソコン業界に大きな衝撃をもたらした。日本国内では最大のシェアを誇るとはいえ、世界展開はないNECのパソコン部門と、世界シェアでトップ5に入るレノボの合弁ということで、「日本のコンピューター産業はどうなるのか」といった視点でも、不安や懸念を持って語られることも少なくなかった。

 大きな反響を呼んだNECレノボ・ジャパングループが発足したのは2011年7月。それから1年経った4日に、同グループとNECパーソナルコンピュータ、およびレノボジャパンは共同記者会見を開催し、合弁による成果についての報告を行なった。

 同グループの会長であるロードリック・ラビン氏は統合の成果について報告。統合後最初の四半期での国内パソコンシェアを、前年比6%増の26.4%へと増加させたほか、売上高でも前年比11%増を達成するなど、シェアの向上と販売単価下落に歯止めをかけることに成功したと、誇らしげに語った。

合弁後の両社による国内パソコンシェアや販売台数の推移と、レノボグループ全体の2011年度の成果。海外でも両社の合弁は好評価を受けているようだ

 合弁設立だけの成果ではないが、レノボグループ全体でも2011~2012年の第2四半期の世界シェアを第4位から第2位へと成長させて、過去最高の売り上げとシェアを達成。「企業買収では1+1が1.5程度にしかならない例も多いが、(同グループは)1+1を2以上にできた」として、統合の成果が上がっていることを強調した。

 また同日には、従来から行なっていたコンシューマー向け製品のサポートだけでなく、レノボの法人向けパソコンの全製品サポートの、NECパーソナルコンピュータ側への移管を発表。また、レノボのコンシューマー向け一体型デスクトップパソコン「IdeaCentre B540p」に、NEC製のテレビ視聴ソフト「SmartVision Light」を搭載したモデルを8月下旬から販売開始するといった、協業の進展がうかがえる発表も行なわれた。

23型ディスプレーを搭載する一体型パソコン「IdeaCentre B540p」に、NEC製のテレビソフトが搭載される
LaVie Z

 NECパーソナルコンピュータ代表取締役社長の高塚 栄氏は、3日に発表されたばかりのUltrabook「LaVie Z」を披露しながら、統合によるNEC側での変化について説明。最軽量を実現したLaVie Zのように、「エンジニアのやる気が出てきた」結果が商品企画・開発に現われているとした。

LaVie Zを掲げる高塚 栄氏会場に展示されていたLaVie Zの内部。写真下の白い部品はリチウムポリマーバッテリー(6セル)。マザーボードは薄型化のためか、部品を積み上げず可能な限り横に広げて高さを抑えているように見える

 同グループでは今後の大きな目標として、グループでの国内パソコンシェア30%を目指すとしている。

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