脱Web 1.0!タグ打ち0回でヌルッと美しいサイトは作れるか?
売上UPもねらう?かっこいいプロモサイトをLiVE for WebLiFEでつくる
2012年07月31日 11時00分更新
最近、個人・法人を問わず、やたらカッコいいプロモサイトを見かけることが多い。
画面が氷の上をすべるようにスーッと動いたり、背景がなめらかにクロスフェードする。しかもFlashは使わずに! 記者の完全な黒歴史であるWeb 1.0時代の個人サイト、GIFアニメもまぶしいテキストサイトの面影はない。これはデザインセンスの進歩というよりWeb表現の変革ではないか。その旬とも言えるWebが簡単につくれるソフトがこの夏発売されると聞いて、どんなもんか作ってみたくなった。
だが、記者の本職はただの編集者。プロモーションできるものがない。どうしようかと思っていたところに浮かんだのが、われらが中央線系ボカロP・キャプミラさんだ。
カッコいい公式サイトでCDの売り上げアップ!
キャプミラさんは今年5月、野本かりあさんと新ユニットエスエフを結成。1stタイトル「Sing Future」はリミキサーにtofubeats&riow araiの豪華メンバーを迎え、まさに傑作といえる完成度に仕上がっていた(関連記事)……のだが、公式サイトのほうはかなりシンプル、見事なHTMLベタ打ちの、愛しい絶滅危惧種だった。
野本かりあさんの写真、公式PV、かっこいい素材はそろっている。これは最新のWeb制作ソフトを試してもらう絶好のチャンスではないか? ということでキャプミラさんに話をしてみたが、最初の返事はあまりよろしくなかった。
「もともとWebデザインってのが大嫌いで」
「最近のタグとかコードとかよく分かんないし」
「勉強する時間もないし、難しいのは無理で」
ごもっとも! とうなずきかける。某ボカロ系マーケットイベント直前のクソ忙しいときに話を持ちかけたこともあり、こちらもやや気が引けるが……。
「タグ打ちとか1回もしなくて大丈夫なんで!」
「最新Web技術も全部入り! CDが売れる工夫もてんこ盛り!」
甘い言葉をホワイトボードにかかげてプレゼンすると、だんだんキャプミラさんの目が輝きはじめ、ついに「やったほうがいいような気がしてきました!」とOKの返事が! 勢いでとんでもないことを約束したような気もするが、そんなわけでエスエフ1stプロモサイト(β)制作プロジェクトがはじまったのである。
使用ソフト――「LiVE for WebLiFE」
「タグ打ち0回でもカッコいいプロモーションサイトを」というチート感あふれる目標のもと、試したのはデジタルステージの「LiVE for WebLiFE」だ。
専門的なWeb制作ソフトとくらべると操作がラクで、難しいことを知らなくても商業レベルのサイトを作れる、というのが売りだ。そして7月27日発売の最新版ということで、今回のプロジェクトに抜擢されることとなった。
●価格 各2万4800円(Win版/Mac版)
●URL http://www.digitalstage.jp/live/
(詳細なスペックは最終ページ)