マイク/リモコンタイプからBluetoothまで
ソニーからスマホ対応モデルが続々登場
iPhone用やAndroid用として、数多くのスマホ用ヘッドホンをラインナップしているソニー。ここでは発表されたばかりの最新モデルも含め、ソニーのスマホ用モデルをまとめて紹介しよう(XBA-4IPは発売中、それ以外は7月21日発売予定)。
まずは、4つのBA型ユニットを搭載した最上位機の「XBA-4IP」(実売価格2万1000円前後)。フルレンジユニットに、高域、低域、超低域用のユニットを追加した構成で、ワイドレンジ化を実現したiPhone/iPod/iPad用ヘッドホンだ。
大きめのハウジングは装着すると若干かさばるような感じがするが、ズレたり外れてしまうようなことはない。マイク/リモコンは、一度押すと再生/一時停止だが、2回押すと次の曲を頭出し、3回押すと前の曲を頭出し、押し続けるとVoiceOver機能となるなど、多彩な機能がある(iPhoneおよびOSのバージョンにより非対応の機能もある)。
音を聴いてみると、さすがに低音感がよく出ており、ベースの胴鳴りや空気の震えるような感じまで再現した。細かい情報もよく出ているのだが、低音の張り出しが強めのため、ボーカルがやや後退したような印象もある。
一方、クラシックなどの雄大さやスケール感は出るし、細かい音の再現性が良好。比較的バランスよくまとまっている「XBA-3IP」(3ユニット内蔵モデル)と比べると、音質的には好みが分かれそうな気がする。
なお、Android用モデルとしてはBAユニットを2つ内蔵する「XBA-2VP」(実売価格1万4000円前後)が発売されている。
重低音好きにオススメの
DR-XB31IP
続いては、EXTRA BASSシリーズのiPhone用モデルとなる「DR-XB31IP」(予想実売価格5000円前後)。13.5mmの大口径ドライバーユニットを採用し、低音感を強化する「アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャー」は、振動板前面の容積を最適化することで、重低音の立ち上がりを向上している。リモコン/マイクはXBA-4IPと同様に多彩な機能を備えている。
大口径ユニットを採用したため、ハウジングはやや耳からはみ出す感じだが、「フィッティングアシスト」機構を備えたことで、耳にひっかかりやすく安定した装着ができる。
そのほか、コードの被覆に細かい溝を設けることでコードが絡むのを防ぐ「セレーションコード」を採用している。
その音は量感たっぷりの低音が特徴的。ロックのシンセベースなどのかなりの重低音でもしっかりと再現する。量感は多めだが、レスポンスがもたつくほどではないので、ジャズのキレのよいリズムなども不満なく楽しめた。
見た目を重視したい人向けの
「DR-EX102VP」
比較的身近な価格帯の「DR-EX102VP」(予想実売価格2500円前後)はAndroid端末用のモデル。全6色のカラバリが用意されており、写真のピンクやオレンジといったポップなカラーもある。
ドライバーユニットは口径9mmの新開発のもので、総磁束を50%向上することで感度を高め、より解像度の高い再現を追求。磁気回路にもネオジウムマグネットを使用するなど、なかなか贅沢な作りだ。
DR-XB31IPと同じくセレーションコードを採用。コンパクトで耳に収まりやすいハウジングのデザインを含め、使いやすさを意識した作りになっている。リモコン/マイクはダイヤル式のボリュームと操作ボタンはひとつだけ。通話/終話と、再生/一時停止のボタンとして使える。
音質はさすがに解像感がやや甘く、細かい部分の再現などには少々不満がある、ただし、ボーカルのしなやかさやピアノの音色は自然で、聴き心地のよい音にまとまっている。価格的にも、じっくりと音楽鑑賞をするには物足りないが、使い勝手がいいので、気軽なリスニングを楽しめるだろう。
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