柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第121回

今さら人には聞けない!?　「LINE」を使いこなしてリア充になる技

電話番号やメールアドレスは不要
端末を振り合うだけで友だちに追加できる

　飲み屋で意気投合した相手とLINEでつながることは多い。メールや電話番号よりもハードルが低く、気軽なのだ。Facebookやmixiのようにプライベートがばれる心配もない。しかも、繋がるのがすこぶる簡単。「友だち追加」→「ふるふる」をお互いに起動し、端末を振るだけ。これで画面にお互いのアカウントが表示されるので、追加すればいい。この振るだけ、というアクションが楽しいのだ。

　ほかにも、「友だち追加」→「QRコード」を開くとQRコードリーダーが開く。相手に「友だち追加」→「QRコード」→「QRコード表示」をタップして表示してもらったQRコードを撮影しても、友だちに追加できる。また、Skypeのようにユーザー名(ID）を登録して、検索してもらうことも可能だ。

「ふるふる」を起動

お互いを認識できたら、追加する

QRコードを表示する

QRコードを撮影する

友だちに登録できた

LINE連携アプリを活用する

　LINEはほかのアプリと連携できるのもウリ。無料の公式アプリとしては「LINE CARD」と「LINE CAMERA」が公開されている。LINE CARDはグリーティングカードなどのメッセージや写真をカスタマイズして簡単に作成するアプリ。もちろん、作成したカードはLINEに渡し、指定したユーザーに送信できる。LINE CAMERAでは写真を編集できる。タッチを変えたり、フレームを付ける、コメントを入れるといった簡単な処理が可能だ。

「LINE CARD」でメッセージや写真を入れたカードを送れる

「LINE CAMERA」で写真をレタッチ。もちろん、編集後の写真はLINEで送信できる

　今問題になっているのが、LINEを利用した出会い系アプリ。LINEは規約で面識のない異性との出会いを目的とした利用は規約で禁止している。しかし、「LINE」で検索すると出会い系アプリがたくさんヒットする。もちろん非公認のサービスで、トラブルになりかねないので手を出さないようにしたい。

「LINE」のブログで非公認の出会い系アプリが公開されている

「LINE」疲れしないように適度に活用する

　LINEを入れてアドレス帳を取り込むと、友だちリストに追加される。長い間連絡を取らなかった人から思いがけずトークが来ることがあり、面白い。友だちリストを眺めて、久しぶりの友だちに軽いメッセージなどを送ってはどうだろうか。また、交友関係が深まるかもしれない。

　逆にアドレス帳から一括取り込みをしたがために、縁が切れている相手が友だちに入ってしまった場合や、けんかなどをしてコミュニケーションを取りたくない時はブロック機能を利用する。ブロックした場合、友だちリストから削除され、相手からのトークや通信の着信は拒否される。相手にはブロックしたことが伝わらないものの、相手の友だちリストからは削除はされない。これは仕様で、相手がトークを送ると読めないため既読にならず、通話は通話機能に対応していない、と表示されるようになる。

　どうしても相手の友だちリストから削除したい場合は、アカウントを削除する。アプリを削除しただけではダメなので注意しよう。「設定」→「プロフィール」→「アカウント削除」をタップする。やりとりしたデータや追加した友だち、購入したスタンプなどの情報はすべて削除される。この後、新たにアカウントを作成し、手動で友だちを追加すればいい。ただし、以前設定したIDと同じ文字列は設定できない。

友だちリストから左右にフリックすると「ブロック」ボタンが現れるのでタップする

　メッセージ系アプリを初めて使う場合は、ハマりがちだが、肩の力を抜いて使うのがコツ。何人もの相手にがんがんメッセージを送っていると、疲れてしまう。相手も、頻繁にメッセージが来たら面倒に感じるかもしれない。適度な距離感を持ってやりとりしつつ、リアルの距離感を縮めてリア充になっていただきたい。

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。