スタミナ面でもスマホが意外な健闘
スタミナのテストでは満充電の状態から、メール作成、通信速度の測定、サイト閲覧、カメラを使っての撮影を、どの機種でも同じくらい使用した。その後、10時間経過をした段階でバッテリーをチェックすると、以下となっていた。
●ケータイ
ドコモ「F-02D」:60%
au「F001」:目盛り3(60~100%)
ソフトバンク「PANTONE 4」:81%
●スマートフォン
ドコモ「SXperia acro HD」:74%
au「URBANO PROGRESSO」:76%
ソフトバンク「104SH」:71%
F001はパーセント表示ができないため、目安だが目盛り3では「十分」、2目盛りになると「中ぐらい」の残量とのことなので、少なくとも60%程度の残量はあることになる。スマートフォンは70%台で、筆者としては十分健闘しているように思える。
F-02Dは、ケータイでありながらタッチパネルの操作も可能で機能も豊富ということもあり、バッテリー消費が激しいのかもしれない(3D表示も可能だがこれはオフにしている)。もちろん実際はスマートフォンのほうが画面操作は多いだろうし、通話をすればもっとバッテリーは減るだろう。しかし、同じような操作をしている限り、バッテリー消費に極端に大きな差はないと見た方がよさそうだ。ちなみに放置した状態では、スマートフォンの方が減り方が速かった。
また充電端子を見ると、F001はすでにスマートフォンと同じmicroUSB端子となっている。ケータイがスマートフォン側に合わせているわけで、スマートフォンが主役になっていることが見えてくる変化といえるかもしれない。
スマホを選ぶべき理由が圧倒的に多い
高機能なケータイがあればスマートフォンは不要、という意見もあるだろうが、ブラウザーやカメラの機能を比較すると、ハイエンドケータイでもスマートフォンには敵わなくなりつつあるようだ。
スマートフォンが有利なのは豊富なアプリ。この点ではケータイはいかんともしがたい。さらに今回スマートフォンの弱点であるスタミナも、高機能ケータイと最近のスマートフォンであれば、同じ使い方なら減り方はそう変わりがなさそうという傾向も見られた。にも関わらず、スマートフォンのバッテリーがすぐに無くなるという印象をもたれがちなのは、それだけスマートフォンはケータイ以上にできることが多く、普段から頻繁に“使ってしまう”せいもありそうだ。
最近ではスマホ初心者を意識した端末も多くなり、動作も比較的安定してきた。バリエーションが増え、テンキー搭載機種やサイズがコンパクトな機種も登場している。もちろん、それでもやっぱりケータイという人も少なくないだろうか、“どちらか迷っている”人には答えは明らかなように感じられた。
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