液晶パネルやバッテリー駆動時間など
体感面も強化
液晶パネルのサイズは13.3型で、最大解像度は1600×900ドットだ。以前のモデルからの強化ポイントは色再現性で、画面をパッと見てわかるくらいによくなっており、sRGBの色域を広くカバーしている。フルカバーが理想だが、作業面で見ると特に問題なし。発色傾向としては赤・青に強く、緑の色域がやや弱いといったところだが、評価機なので製品版でのチェックが楽しみな部分だ。
バッテリー駆動時間は、カタログスペックで約7時間〜8.5時間。Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)、NVIDIA GeForce GT 640M LEともに低消費電力であるため、STAMINA/SPEEDモードの違いによる駆動時間の差はあまりないと思われる。
本稿の執筆作業や写真加工などをは、この評価機を利用して行なっており、6時間20分ほど動作した。別売のバッテリーパックを用意すれば、動作時間は約14〜17時間に伸びるため、長時間持ち運び派はチェックしておこう。充電時間は約3時間と早めだ。
また夏モデルからモバイルノートシリーズすべてに搭載された機能として「Rapid Wake + Eco」がある。省電力スリープ機能といってもよく、バッテリー駆動時のスリープ期間を大きく引き伸ばしている。VAIO Sシリーズ13Pの場合であれば、最長10日。バッテリーが切れる前に休止状態にシフトするため、データロストもナシと便利な機能だ。また復帰も早く、約5秒(カタログスペック)で再開できるのも強みだ。体感では、「開いたらもう復帰している」という印象だったので、長くても3秒くらいで復帰していると思っていいだろう。
屋内外を問わずヘビーに使いこなしたいユーザーにオススメ!
最適なサイズと高い性能を誇るモバイルノート
実は、筆者が長く愛用してきた初代VAIO Z(Type Zのころのもの)がそろそろ限界となっており、近く買い替えを予定している。その候補となるマシンの条件は、作業性のしやすさと携行性の両立、写真加工などの速度が快適なスペックといったところだ。
VAIO Sシリーズ13Pは、これら条件をすべて満たしており、前述の通りsRGBの色域を大きくカバーしているため、ウェブ用の仕事にもちょうどいい。次期主力マシンの第1候補に値する。
またサイズについても、VAIO Zよりも大きくカバンを選ぶものの、13.1型と14型の間にあるため、筆者のように出先でもハードな作業が要求されるユーザーにピッタリなのだ。
主なスペック | |
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製品名 | VAIO Sシリーズ13P |
型番 | SVS13A1AJ |
直販価格 | 11万9800円から(ソニーストア) |
CPU | Intel Core i7-3520M(2.9GHz)/Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/Intel Core i5-3210M(2.5GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM77 Express |
メインメモリー | 4GB(最大12GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド(1600×900ドット)、LEDバックライト |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)+NVIDIA GeForce GT 640M LE(1GB、Kepler版)。「パフォーマンス・スイッチ」で切り替え可能 |
ストレージ | 第3世代SSD RAID 128/256/512GB、約1TB/約750GB/約640GB/約500 HDD |
光学式ドライブ | Blu-ray Discドライブ/BD-ROMドライブ/DVDスーパーマルチドライブ |
通信機能 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、WiMAX、無線WAN |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、HDMI端子、アナログRGB端子、131万画素ウェブカメラ、Bluetooth 4.0、ポートリプリケーター端子 |
カードスロット | メモリースティック Duoスロット、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | ステレオスピーカー、デジタルモノラルマイク、デジタルノイズキャンセリング、Dolby Home Theater v4 |
本体サイズ/重量 | 約幅331×奥行き224.6×高さ23.9mm/約1.72kg |
バッテリー駆動時間 | 約7〜8.5時間(内蔵用)、約14〜17時間(内蔵用+拡張用) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1/Professional SP1/Ultimate SP1(すべて64bit) |