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いま買って後悔しない、ウルトラブックはこれだ 第4回

Ultrabookのお供に買いたいポータブルBDドライブ「BDR-XD04R/W/BK」

2012年07月06日 11時00分更新

文● 折原 一也

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 今、ノートPC市場はUltrabookが全盛期を迎えようとしている。使い慣れたWindows 7の環境でありながら、1kg前後の重量に薄型デザイン、低消費電力CPUの採用による長時間駆動と、手頃な価格。一見するとすべてを兼ね備えたノートPCのように思えるUltrabookだが、何か大事なものを忘れていないだろうか。そう、Ultrabookには内蔵していない光学ドライブを買い足すことを検討したい。

Ultrabookが内蔵していない光学ドライブを買い足そう。買うなら大容量データを読み書きできるBDXL対応のBlu-ray Discドライブがオススメ

 UltraBookを購入する際に注目するべき光学ドライブのスペックは、まずBlu-ray Discドライブ(以下、BDドライブ)の読み書きに対応したモデルを選ぶということ。光学ドライブは手持ちのDVDドライブを流用して……と計画する人もいるかもしれないが、携帯性を重視したUltraBook内蔵ストレージがSSD化されているため、外部メディアとのブリッジメディアとして最大128GBのBDXLメディアを扱えるBDXL対応のBDドライブは、実のところ相性抜群のストレージメディアなのだ。

 携帯性に優れたUltrabookなら、海外出張の飛行機のなかでも薄型のUltrabook×ポータブルBDドライブの組み合わせで映画の視聴にも使えるし、あらかじめ一台用意しておくと何かと役立つのは間違いない。ポータブルBDドライブを購入するためにPC周辺機器売り場に足を運ぶと、様々なメーカーの製品が発売されている。そのなかでも、今回おすすめしたい製品は7月下旬発売予定のパイオニア「BDR-XD04」という製品だ。

BDXL対応のパイオニア製ポータブルBDドライブ「BDR-XD04」。7月下旬発売予定(オープン価格)の新製品だ

日本設計ドライブとしてハードウェアを作り込んだ「BDR-XD04」

 まず、BDドライブの製品選びで目を引くスペックについてチェックしてみよう。パイオニア独自の高性能なBDXL対応ピックアップを従来機種よりさらに高性能化して搭載しており、BDR-XD04なら規格上最高速度である6倍速書き込み、BDXLにも4倍速で書き込みと、現行最新のスペックを誇る。もちろん、DVD/CDの読み書きにも対応するので、現存するあらゆる光学ディスクが読み書き可能だ。

CD-RからBDXLまで現存するあらゆる光学ディスクが読み書き可能だ

 もう一つのポイントとなるのは、外出先に持ち歩くドライブだからこそ重視したい携帯性。パイオニアの「BDR-XD04」の最大の特徴とも呼べるのは、その大きさと重さ。本体サイズはBDドライブとして極限まで無駄を省いた独自の「クラムシェルケース」構造により、133(幅)×133(奥行)×14.8(高さ)mm、重さ240gという世界最小・最軽量(パイオニア調べ。2012年7月4日時点のポータブルBDライターとして)を実現している。

本体は、収納に困らないCDジャケットサイズ。非常にコンパクトにまとまっている

重量は世界最軽量の240g。USBケーブルを本体から取り外せるうえ薄いので、持ち運びも便利

 本体にはパイオニア製のオーディオコンポーネントでも採用されている独自のハニカム構造で振動を抑えており、筐体や回路にまで音質を重視した設計となる。また、電源を切った状態でもディスクを取り出せる「エマージェンシーイジェクトレバー」も搭載する。

オーディオコンポーネントでも採用されているパイオニア独自のハニカム構造が、作動時の振動とノイズを抑える

 外観デザインはブラックの他にパールホワイト、ワインレッドの3色を展開しており、Ultrabookに合わせてスタイリッシュ。よりオシャレに持ち歩きたいというニーズにもマッチする。付属するUSBケーブルは2つのコネクターを搭載したタイプで、USBバスパワー給電でも安定した電源供給を可能としているのも、Ultrabookとの相性抜群のポイントなのだ。

カラーは定番のブラック(BDR-XD04BK)のほかにも、ワインレッド(BDR-XD04R)とパールホワイト(BDR-XD04W)をラインナップ

マニアックな設定も可能
「パイオニアBDドライブユーティリティー」が付属

 よりマニアックな視点として、BDR-XD04にはパイオニアのオリジナル機能も数多い。BDR-XD04はディスク表面に傷や指紋、汚れ。記録品質の悪いディスクに対しても、自動的に不要なリトライを繰り返さずスムースなBD、DVDビデオ再生を可能とする「Power Read」機能を搭載しており、BD/DVDビデオを安心して楽しめる。

 音楽CDからのリッピングでは、PureReadをさらに高度に進化させた「PureRead 2+」を搭載しており一般的なCD読み出し時のデータ補間を回避し、独自の高精度のアルゴリズムで再読み出しをすることで、よりオリジナルに忠実なファイル作成を可能としている。

PureReadの解説図

 ほかにも、BDレコーダーでハイビジョン番組を記録したAVCRECディスクを、PCでも再生できる。BD記録再生はバンドルソフトのみで可能で、3D映像再生に対応したソフトも同梱している。そのうえ、パイオニアオリジナルの「パイオニアBDドライブユーティリティー」により静音モードの設定なども対応とするなど、他社ドライブとはワングレード上の自由度を備えている。

付属の「パイオニアBDドライブユーティリティ」では、「アドバンスド静音機能」、「PureRead」の機能を設定可能だ

既存モデル「BDR-XD04J」との違いは?

 パイオニアから新発売となったBDR-XD04は既存モデル「BDR-XD04J」の廉価版にあたる。大きな違いは、バンドルソフトの「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」が付属するかしないかだ。

「DiXiM BD Burner 2011 for Pioneer」が付属する上位モデルの「BDR-XD04J」。実売価格は1万5000円前後

 これは、BDドライブを内蔵していない録画テレビの番組を、家庭内LAN経由でBDドライブに保存するためのネットワーク連携ソフト。現状、これができるフリーソフトは存在しないため、録画した番組をBDドライブに保存するには欠かせないソフトとなる。しかし、そもそも番組を録画しないユーザーにとっては必要ないソフトでもある。そこで、BDR-XD04ではこのソフトを添付しないことで、価格を抑えている。

天板は新たに作り直し

 しかも、BDR-XD04は単なる廉価版ではなく改良も施されている。それが天板部分だ。BDR-XD04Jの金型を修正して、高品位かつ軽量化されているのだ。それに伴い、カラーもブラック以外にも、ホワイトとワインレッドの2色が追加されている。そのうえドライブ本体はWindows 8 Release Preview版で動作確認しているという。

BDR-XD04は、細部の見直しと量産効果、そしてバンドルソフトの簡素化でコスト削減を可能にした。天板部分はBDR-XD04Jの金型を修正して、高品位かつ軽量化されている

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