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SEO:「リンクを要件としたインセンティブ付与はGoogleガイドライン違反」John Muller

2012年06月25日 22時07分更新

記事提供:SEMリサーチ

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『リンクを張ってくれたら、○○を無料で差し上げます』--- このような、リンクを張ってくれたユーザーに見返りとして何らかの特典を与えるというリンクインセンティブ手法は検索エンジン最適化(SEO)手法として問題がないのか。ペイドリンク(Paid Links)問題がらみでよく論争となるテーマだが、今回、米Google John Muller氏が明確に「リンクインセンティブはGoogleガイドライン違反である」と明言した。

I'd strongly recommend not making PageRank-passing links to your site a requirement for any kind of interaction on your website. Links placed like that are generally not natural links, not the kind of links that our algorithms want to find. Past that, not all businesses or people have real websites, it seems like it would be a bit unfair to block them from being able to use your site to its fullest (and in turn, if they end up loving it, recommending it to their friends & business partners). By all means, make it easy for users to recommend and to link to your site, but don't use that as a requirement. [John Muller, Google, 2012]

Google Webmaster Central に、ビジネス及びパーソナルなリスティングサイトを提供しようとしている人物が次の質問をした。「登録者が自身のサイトから(リスティングサイトの)プロフィールページにリンクを返してくれたら、サムネイル写真も一緒に掲載できる"upgraded listings"を提供する、という手法はガイドラインに違反するのか否か、と尋ねたのだ。

これに対し、スレッドでは問題がないとする意見とペイドリンクに該当するという両者の意見が書き込まれたが、John Muller氏が明確にガイドライン違反であるとのコメントを書きこんだ。

同氏の説明によると、[1] インセンティブ獲得目的で設置されるようなリンクはナチュラルではないし、Googleのアルゴリズムが分析対象としたいリンクではない [2] 全てのユーザーは企業がウェブサイトを保有しているわけではなく、インセンティブの手法がアンフェアである、ということだ。

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米Overstock.comのケースがNGだったので、まぁそうなりますな。

彼の2つ目の説明はリーズニングとして不十分な気がしますが(プロフィールリスティングサイトなのだから、ウェブを保有している人にインセンティブを与えるという要件がアンフェアとは言えない)、Googleの立場としては1つ目の理由、『ニンジンを目の前にぶらさげてリンクを獲得するリンクは評価すべきでない』で十分でしょう。

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