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AVライター・鳥居一豊の「ビビビっときたAVデバイス」! ― 第2回

やっぱ映画はスクリーンで! フルHDプロジェクター4種類

2012年06月28日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 今回はミドルクラスのフルHDプロジェクター4モデルを集めて紹介する。価格的には20~30万円となり、薄型テレビと比較すると50~60V型のモデルと同等。普通のテレビのように使えるわけではないが、6畳間でも80インチ前後、8畳以上のリビングならば100インチ超も実現できると考えると、値頃感があるだろう。いわば、ここぞと言うときに使用する「特大のサブテレビ」だ。

 今回視聴したモデルの共通する特徴をまとめると、いずれも表示解像度は1920×1080ドットのフルHD。アクティブシャッター方式の3D表示にも対応しており、BDの映画などの高品位なAVソースを存分に楽しめる。もちろん、HDMI出力を備えたパソコンやプレイステーション3などを使えば、大画面でゲームもOKだ。では、さっそく各モデルを視聴していこう。

普通のリビングでも気軽に使える!!
映像の明るさNo.1のエプソン「EH-TW6000W」

エプソン「EH-TW6000W」
エプソン「EH-TW6000W」

 エプソンの「EH-TW6000W」(実売価格18万円前後)は、透過型液晶パネルを採用したモデルで、3D表示のため480Hz駆動に対応した「D9」パネルを使用している。4倍速駆動により、3D表示でも明るさを落とさずに左右の映像が混ざってしまうクロストークの少ない映像が楽しめる。

 また、ランプ内に追加リフレクターを加えて光の利用効率を高めた230W出力のE-TORLランプを使用することで、最大2200ルーメンの高輝度表示を実現している。3D表示はもちろんのこと、2D表示でも明るい映像を再現できる。リビングルームなど、部屋を真っ暗にすることが難しい環境でも、十分な輝度で色鮮やかな映像が楽しめる。

背面の入出力端子
背面の入出力端子。HDMI入力2系統のほか、PC用のD-Sub端子などがある。このほか、3Dメガネへの同期信号を出力する3Dトランスミッター用端子もある
天板部に1.6倍ズームとフォーカス調整、斜め投影でも画面の歪みを補正できる「ピタっと補正」機能のためのレバーがある 天板部に1.6倍ズームとフォーカス調整、斜め投影でも画面の歪みを補正できる「ピタっと補正」機能のためのレバーがある

 本機のもうひとつの特徴は、設置性が優れていること。一般的なプロジェクターは投影するスクリーンの正面にプロジェクターを置く必要があるが、本機は「ピタっと補正」を備えることで、上下・左右の台形歪みを補正できる。

 そのため、斜め後ろの位置からの投影でも歪みのない表示が行なえる。最短投影距離約2.4mの1.6倍ズームレンズと合わせて、6畳間でも容易に80インチを超える大画面表示ができるというわけだ。

 プロジェクターの設置性は重要で、日常生活の邪魔にならない場所に固定して置いておければより使いやすくなる。本機のように設置性に優れていれば、たとえば部屋の後ろに置いた本棚など置き場所の自由度が高い。これはリビングでプロジェクター環境を実現するときの大きな武器となる。実際、設置や画面の歪みの調整はかなり簡単で、すぐに投影準備が完了した。

 さらに、HDMIケーブルの接続にはワイヤレスHDユニットまで同梱されている。これは、HDMI信号を非圧縮で無線伝送するWirelessHD規格に対応したトランスミッターで、プレーヤーなどのそばに置いたトランスミッターとHDMI接続するだけでプロジェクターまでHDMIケーブルを引き回す必要がなくなる。これも設置性を高める有効な機能だ。

 このほか、放熱のための排気口が前方にあるため、棚の中や壁際に設置しても冷却の心配がないなど、使いやすさにはかなり配慮されている。このあたりは、長年のプロジェクター作りのノウハウがしっかりと生きたものと言える。

操作のためのボタンは天板の後方に集中配置している。メニュー画面による操作なので、本体だけでも一通りの操作ができる 付属のリモコンでは、入力をダイレクトに切り替えるボタンなど、ダイレクトボタンが豊富に備わっている。一部のボタンは自照式となっている
操作のためのボタンは天板の後方に集中配置している。メニュー画面による操作なので、本体だけでも一通りの操作ができる付属のリモコンでは、入力をダイレクトに切り替えるボタンなど、ダイレクトボタンが豊富に備わっている。一部のボタンは自照式となっている

 接続を終えてBDレコの映像を出力してみる。入力切り替えをはじめ、画質調整のためのメニューなどは、基本的にテレビと同様の操作で使える。

 画質モードは、オート/ダイナミック/リビング/ナチュラル/シネマ(2D)と、3Dダイナミック/3Dシネマ(3D)が用意されている。今回は全暗ではないが照明を落として暗めにした環境で使ったので、テレビ放送はナチュラル、映画はシネマが好ましかった。暗めの室内用の画質モードではあるが、十分に明るく見やすくパワフルな映像だ。

 アクション映画「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」を見てみると、画面が明るく、見晴らしの良い映像となった。明るめのためやや色味があっさりとした傾向に感じられるが、精細感はかなりのもので、高層ビルのシーンではゾっとするような高さ感もしっかりと再現された。

 ゲームは3D表示で「コール・オブ・デューティ ブラック・オプス」を試してみた。3Dでも映像の明るさの低下が少なく、非常にプレイしやすかった。ゲームの場合、映像が暗いと敵を狙うのが難しくなるし、目への負担も増えるので、ゲーム用としてはかなり優秀な印象だ。

 これまでプロジェクターを使ったことがない人がその映像を見ると、明るさ不足が大きな不満になる。しかし、本機では十分な明るさがあり、テレビと比べても不満は少ない。映像もパワフルで迫力があるので、非常に親しみやすいと感じた。初めての液晶プロジェクターにオススメのモデルだ。

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