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電アス・ゲーム部 第2回

アドベンチャーゲームの明暗を分ける2つの要素を紹介

【G-net出張所】Xbox 360用ソフト『ルートダブル』はなぜ傑作なのか?

2012年06月20日 13時30分更新

文● 電撃オンライン編集部 ごえモン

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電撃オンラインのゲーム好き編集が、美少女ゲームや洋ゲーなど4つのカテゴリの作品について毎週紹介していく連載企画が“電撃ASCII”でスタート。今回は、美少女ゲーム担当が6月14日に発売された注目のアドベンチャーゲームを紹介する。

著者プロフィール

 どうも、電撃オンラインで美少女ゲームやアニメ、グッズなどの情報をまとめている裏サイト(?)“G-net”の担当編集・ごえモンです。電撃オンラインで“ギャルゲー番長”と名乗っている通り、ギャルゲー&18禁ゲームが大好き。その他、ライトノベルとアニメを生きがいにしています。

“infinity”シリーズ3作品を手掛けた
中澤工さんの新作サスペンスAVG!

 今回は、6月14日にイエティから発売された『ルートダブル -Before Crime * After Days-』を紹介したいと思います。本作の原案・監督・プロデューサーを務めるのは、“infinity”シリーズ3作品や『I/O』『Myself;Yourself』などを手掛けたゲームクリエイター・中澤工さんです。中澤さんと聞いてピンとこない人は、いまだに至高の名作として語り継がれている『Ever17』の監督、と言えば「あぁ、あれを作った人か」とわかってもらえるかもしれません。

 シナリオは、長編ファンタジー小説『emeth~人形遣いの島~』や、宝塚の舞台にもなった歴史小説『巴里の侍』、『ファイナルファンタジー 零式』のノベライズ版を執筆した小説家の月島総記さん。原画は、美少女ゲーム『なないろ航路』や『真夏の夜の雪物語 ‐MIDSUMMER SNOW NIGHT‐』などを手掛けたみけおうさんが担当しています。

 そんな実力のあるスタッフが集結し、それぞれの“自分史上最高傑作”という目標を掲げて本気で制作したのが『ルートダブル』です。僕はすでにトゥルーエンドまでクリアしてレビューも書いているのですが、この“自分史上最高傑作”という謳い文句に嘘はありませんでした。間違いなく、今年を代表するアドベンチャーゲームです。

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』ストーリー

 巨大研究施設“ラボ”の地下で、原因不明の爆発が発生。それから約3時間後、主人公・笠鷺渡瀬が目覚めるところから物語は始まる。レスキュー隊の隊長である渡瀬は、ラボでの救助活動中になんらかの原因で気を失い、記憶も失っていた。

 自分が何者なのかわからぬまま、地獄のような環境に置かれた渡瀬。刻一刻と死が迫るこの施設内で、命をつなぐ“薬(AD)”の数は限られていた。さらに地上と地下をつなぐ隔壁は封鎖されてしまう。システムが復旧して隔壁が解放されるのは、今から9時間後。それまでなんとか生き延びなければならない。

 彼は、同じく地下に閉じ込められた部下の橘風見&守部洵と力を合わせ、要救助者――謎めいた少女・ユウリ、市内の高校の教師・椿山恵那、施設職員の・宇喜多佳司を確保していく。さらに他の要救助者を捜索していたところ、施設内で3つの惨殺死体を発見する。その中の1つは、渡瀬たちの同僚レスキュー隊員の死体だった。

 火災、爆発、そして殺人事件。頻発する不可解な現象と謎に満ちた施設で、渡瀬たちは要救助者の捜索を続ける。しかし徐々に蓄積する疲労と苦痛と疑惑は、彼らの心をも蝕んでいった。悪意の坩堝(るつぼ)と化した地下施設で、彼らが見るものとは……?

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