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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第47回

スマホでも通話は重要! 音声が聞こえやすい端末はどれ?

2012年06月19日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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ドコモの4機種はそれぞれに特徴があり

 まず冬春モデルの「ARROWS μ F-07D」。夏モデルのらくらくスマートフォンにも採用される技術を搭載。「あわせるボイス2」「スーパーはっきりボイス3」「ぴったりボイス」「ゆっくりボイス」といった機能がある。

標準の通話アプリに、はっきりボイスなどの機能をオンオフできるスイッチが追加されている

 まず、相手の声を聞きやすくする、はっきりボイスやぴったりボイスといった技術が、本領を発揮するのは混雑してザワザワとした場所のようで今回のテストのような状態では効果を発揮しにくかったようだ。声の大きさは小さめだったものの、聞こえにくいわけではない。もっともこれは、音量を最大にして比較したために音が小さいとわかるのであり、通常は気にならないかもしれない。また雑音はしっかり抑えられている印象だ。

 「MEDIAS ES N-05D」は背後のザザという雑音がササーとした抑えられた雑音に変化している印象を受けた。雑音が聞こえても耳障りではない。声の大きさは△としたが、同じ△のHTC Jより若干声が小さい印象だ。

 「GALAXY S II LTE SC-03D」は、後述するiPhoneと近い印象。音全体が柔らくなった感じだ。ただ音が低く(小さいのではなく)、こもっているようにも聞こえた。それ自体は雑音も抑えているようにも聞こえ、良い悪いと一概には判断できなかった。

 「Xperia acro HD SO-03D」は、通話設定にノイズ抑制機能があるが、これは通話相手が聞こえやすくなるもので、今回のテストには関係ない。特別な機能がスペックに書かれているわけではないが、それでも雑音が抑えられているような印象を受けた。明らかに声が聞こえやすくなっている。声の大きさは若干小さいようにも感じたが、ハッキリ区別できるほど明確に小さいわけではなく、△とした。

URBANO PROGRESSOの通話関連機能に注目
auスマートフォン

 まず今回のテストの本命とも言える「URBANO PROGRESSO」。40~50代をターゲットにしただけあって、デザインだけでなく、通話面でもさまざまな工夫が見られる。

 独自の「スマートソニックレシーバー」は、ディスプレー全体を振動させて音が聞こえるという仕組み。そのためハッキリとした受話口が無い。もっとも、この機能によるメリットは特に非常に混雑している場所で効果が出やすいようだ。他に音域調整、ゆっくり通話、ノイズキャンセル機能があるが、ノイズキャンセルは通話相手に効果を発揮するので今回のテストには関係ない。

 前述したように声も雑音も全体的に大きく聞こえる。音量を最大にして比較にしているが、URBANO PROGRESSOの場合は音量を小さめに設定して使ったほうが筆者の場合は良いと感じた。また耳をディスプレーにくっつけなくても十分聞こえるので、普段は耳に付けず、混雑した場所のときは付ける、といった使い分けがいいかもしれない。

 「はっきり通話」「ゆっくり通話」の両機能も有効にしたが、はっきり通話については正直よくわからず。ゆっくり通話の効果は明確。通話中の間を利用して、会話全体のピッチを若干遅くする機能だが、背後で流れるテレビの音声が特にゆっくり聞こえた。

URBANO PROGRESSOのゆっくり通話は確実に効果を発揮してくれた

 「HTC J ISW13HT」はヘッドフォン周りの機能が特徴だが、今回の通話では関係がない。通話では「ま行」の言葉がややこもるように聞こえる。「おります」の「ます」のあたりだ。ただ、気になったのはそれくらいで、特別キレイとか高い、低いというのは感じなかった。雑音のザザという音も聞こえるが、極端に目立つわけではない。総じて普通という印象。電話関係の機能として、電話を動かして着信音量を下げる、ポケットやバックに入れると通話音量を上げる、通話中に裏返しでスピーカーホンに切り替わるといった機能がある。

通話の品質とは関係がないが、センサー類を利用して、バッグ内などに端末があるときの着信音量を上げるなどの機能が用意されている

 au版の「iPhone 4S」は、GALAXY S II LTEと傾向は似ていて、ややこもった感じ。ただしGALAXY S II LTEよりも音の柔らかい感じが強い。聞いていて耳障りに感じることが少なく、高い声に聞こえて不快に感じるようなことが無い。

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