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Apple Geeks 第83回

ひっそりアプデの「iPhoto 9.3」が意外に充実!

2012年06月15日 18時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

WWDC基調講演がすべてではない

 WWDC 2012が開幕、基調講演では「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」など新製品を立て続けに発表。「OS X Mountain Lion」のリリース時期も7月と明言されるなど、Macユーザーにとってはまさに「年に1度のお祭り」となった。「iOS 6」の詳細も明かされ、いよいよ「iPhone 5今秋発売説」が信憑性を帯びてきたところだ。

WWDC 2012では次々と新製品が発表された

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」

 しかし、基調講演ばかりが新製品・新機能の発表の場ではない。芝居がスポットライトを浴びる役者だけのものではなく、舞台の袖で気をもむ演出家のものでもあるように、言及されなかったハード/ソフトにも見るべき変更点は多いのだ。

12コアモデルも用意のデスクトップ「Mac Pro」

 たとえば、デスクトップカテゴリーでのフラッグシップ機「Mac Pro」。2010年夏モデルを最後に特段の動きはなかったが、WWDCにタイミングを合わせてモデルチェンジが実施された。新しいMac Proは、12コアモデルはIntel Xeon 2.4GHzプロセッサー(6コア)を2基搭載、BTOを使えば2.66GHzまたは3.06GHzに拡張可能だという。GPUは2010年夏モデルのまま、チップセットの関係かThunderbolt/USB 3.0非搭載とはさみしすぎるが、クックCEOが新Mac Proの2013年リリースを明言という報道もあったことから、将来を悲観する必要はなさそうだ。

若干シャレが入っているキャッチフレーズは余裕の証拠? 「Mac Pro」が約2年ぶりにマイナーモデルチェンジ

デザイン一新、さらに機能が充実した「AirMac Express」

 同じく言及されなかった「AirMac Express」もアップデート。2.4GHzと5GHz両方の周波数帯で通信可能になった(同時デュアルバンド)ことを除けば、機能的には旧モデルと大きく変わらないが、筐体デザインが「大ぶりなMagsafeアダプター」から「白い第2世代Apple TV」へと一新されている。AirPlayの音声出力をサポート(従来はAirTunes)、ゲストに対しインターネットアクセスを提供するゲストネットワーク機能の追加など、機能強化も見られる。しかも、価格は据え置きの8400円。WWDCの基調講演で披露するには小さいトピックかもしれないが、大きな改良であることは確かだ。

白い「Apple TV」風ボディに一新された「AirMac Express」(8400円)。AirPlayのサポートなど、機能的にも強化されている

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