荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第255回

サイバーショット「HX30V」で撮った猫写真をWi-Fiで飛ばす！

DSC-HX30Vの最大のウリは無線LAN対応！

　とまあ、コンデジを褒めてみたわけだが、DSC-HX30Vを選んだ一番の理由は、Wi-Fi、つまり無線LAN対応なこと。

　これで何をしたかったか。

　撮ったらその場でスマホに写真を転送するのである。

　スマホのカメラのいいところって、撮った写真をその場で加工してTwitterとかSNSとかにアップできるところじゃないですか。ほぼリアルタイムで「こんな猫がいたよー」と報告できる。

　デジカメだと（普通は）いったん帰宅してPCを通さないとダメなので、家にたどりついた頃にはもう熱が冷めてたりして、つい面倒になることあるじゃない。

　でも、デジカメ側にWi-Fiがあれば、その場でスマホに写真を転送してアップできるのだ。

　この日はこんな感じ。

人なつこい猫だからといって不用意に手を出すとこんな目にあうので気をつけましょう。左手を差し出しつつ右手で撮影。目は液晶モニターじゃなく猫を見てた（つまり勘で撮ってる）ので、さっと手を引っ込められました。危機管理は大事（2012年6月 ソニー サイバーショット DSC-HX30V）

　人なつこい猫がとことこと近づいてきたので、お、これは撫でさせてくれそうだと左手を出したら、いきなり攻撃されたっ。ひゃあ。これはネタ的に面白いのでTwitterにあげなきゃ。

　で、HX30Vでその写真を再生してWi-Fi接続モードを起動（ここでちょっと準備できるのを待つ）。

　続いてiPhoneを目覚めさせ、HX30VとWi-Fiでつながったら、専用のアプリを起動。

iPhone上でソニーの「PlayMemories Mobile」という転送アプリを起動するとサムネイルが表示されるのだ。アプリは無料。全部転送すると時間がかかるので使いたいモノだけを選ぶのがよい

　するとこんな画面になるので、さっきの写真を選んでiPhoneにコピー。

　そして、iPhone上の写真加工アプリで正方形にしてフィルタをかけて、実際にTwitterにアップした写真がこれなのだ。

正方形にトリミングして、レトロ調になるフィルタをかけてみた（2012年6月 ソニー サイバーショット DSC-HX30V＋Apple iPhoen4S）

　スマホのカメラも画質は上がっているけど、やっぱ本職デジカメの方がAFは速いし広角も望遠も撮れるしでカメラとしては便利なわけで、それとスマホが連携すればより面白いのである。

　Wi-Fi対応のSDメモリーカードもあるし、外付けのWi-Fiユニットをつけられる一眼レフもあるけど、やっぱカメラに内蔵しているのが一番簡単で使いやすい。ソニーに限らず各社からもWi-Fi内蔵デジカメは出ているので、撮った写真をすぐアップしたい、って人はぜひ。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/