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7月登場の「OS X Mountain Lion」、今秋の「iOS 6」概要がついに発表

「WWDC 2012」基調講演レポート(後編)

2012年06月13日 22時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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Google Mapsを置き換える
アップル独自の地図サービス「Maps」

 iOS 6登場前から長らく噂になっており、“ついに”という形で実装されたアプリ/サービスが「Maps」だ。これは従来の「Google Maps」を置き換えるもので、アップル独自の実装となっている。基本機能はGoogle Mapsとほぼ同等だが、地図のベクター表示や3D表示に対応したり、Turn-by-Turn(ターンバイターン)経路誘導方式のナビゲーションを搭載するなど、Android版のGoogle Mapsアプリには標準搭載されながら、iOS版では長らく実装されていなかった機能の数々が取り込まれている。

今回のiOS 6に関する噂で最も話題になっていたのが、この「Maps」。フォーストール氏がMapsのキーワードを話すと、会場から歓声がどよめいた

iOS 6では、地図サービスがGoogle Mapsではなく、アップル独自の実装となる。実際のところ機能的な差異は少なく、全世界の地図表示が可能で、ビジネス(ローカル)検索も可能

ローカル検索のデータベースはクチコミ情報サイト「Yelp」を参考にしており、レビューや写真などは同サービスのものを引用している

渋滞情報もサポート。違いとしては「Incident Reports」ということで事故情報を一覧できる点が特徴

アップルの手によるMapsで初めて実装されたのが、Turn-by-Turn方式のナビゲーション機能だ。地図検索からすぐにナビゲーションを開始でき、渋滞情報をリアルタイムで取得しての再ルート検索も可能

MapsはSiriにも対応している。Eyes Free機能と組み合わせればドライブが快適になるだろう

Apple Mapsを実際にデモで紹介。地図がベクター表示になっていることが分かるだろう。2Dモードのほか、建造物を立体化する3D表示モードもある。ナビゲーション中の地図操作も可能だ

地図の回転や視点変更も可能で、検索の柔軟性が従来より向上している

もちろん航空写真モードも用意

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