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4G時代のモバイル通信回線選び 第3回

最新のモバイルルーターが激突! 都内+αで速度テスト!

2012年06月18日 21時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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ドコモのXiは
レイテンシーの短さが魅力的

 ドコモのXiは、政令指定都市を中心に展開中のサービスで、下り最大75Mbps/上り最大25Mbps。ただし、この数値は室内のごく一部エリアに限定され、大部分のエリアは下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbpsとなる。地方に行くとFOMAハイスピードになってしまうが、それでも接続の速さはさすが。チェックに使用した端末は、ユーザーがもっとも多いであろう「L-09C」を用いた。

 使用感も加えておくと、常にLTEに接続できないかサーチしているようで、バッテリーの減りが激しく、ついつい忘れて放置していると使うときにバッテリー切れ、ということが多いと感じた。そのほかでは本体が薄く、カバンの隙間に押し込んでおくによさそうだ。

 東京駅新幹線ホームは速度こそ出ていないが、PINGは78msと短い。新宿駅中央線ホームは、個人的な体感だと500ms越え多々なスポットだが、速度は別としてつながりは速かった。

測定場所  Xiの計測結果
東京駅新幹線ホーム 下り2.86Mbps/上り3.61Mbps
Ping:78ms
秋葉原電気街口 下り1.34Mbps/上り0.89Mbps
Ping:78ms
新宿駅中央線ホーム 下り1.96Mbps/上り1.76Mbps
Ping:197ms
前橋駅前 下り4.54Mbps/上り0.46Mbps
Ping:202ms
町田(屋内) 下り1.71Mbps/上り0.19Mbps
Ping:192ms

秋葉原電気街口前。ガジェット盛りだくさんシティであるためか、速度がやや遅いが、ちゃんとLTEに接続されていた

前橋駅前。LTEに接続されていたが、3Gに切り替わることもあった。上がりは残念だが、下りは申し分ない

ソフトバンクのSoftBank 4G
4Gにつながればとっても快適

 まだまだ対応エリアが少ないSoftBank 4G。つながるまでの速さをウリにするだけあって、4G圏内では安定して下り10Mbps越えを見せてくれた。4Gエリア圏外では、同じソフトバンク網のULTRA SPEEDを利用できるので、さほど不便には感じないだろう。

 ベンチマークに使用した端末は「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」。起動が遅いことと、待機状態でも4Gをつかみにいくため、バッテリーの減りが速いという欠点があるものの、軽量・コンパクトなため携行性の面で優れている。また、パネル表示は太陽光下では若干見にくい。

 今回テストした中では、東京駅・秋葉原・新宿駅と4G圏内だったので、回線速度は下記の表にあるように10Mbps超えでかなり快適だった。ただし、上りの数値がスペック上も最大10Mbpsなので、ややおかしいかもしれない。

測定場所  SoftBank 4Gの計測結果
東京駅新幹線ホーム 下り10.51Mbps/上り9.58Mbps
Ping:72ms
秋葉原電気街口 下り10.52Mbps/上り12.36Mbps
Ping:200ms
新宿駅中央線ホーム 下り10.18Mbps/上り10.23Mbps
Ping:87ms
前橋駅前 下り6.14Mbps/上り1.34Mbps
Ping:91ms
町田(屋内) 下り4.93Mbps/上り0.69Mbps
Ping:87ms

秋葉原電気街口前。ややレイテンシーは長めだが、つながってしまえば不満のない速度といえる

前橋駅前。ULTRA SPEEDに接続になったため、4G本来の速度は出ていないがスコアは上々だった

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