Ivy Brigde搭載で性能も十分
CPUには、第3世代Core iファミリーを採用。いわゆるIvy Bridge世代のCPUで、前世代の「Sandy Bridge」で32nmだったプロセスルールが22nmへ微細化したことで、パフォーマンスは向上しつつ、消費電力を低下させることに成功した。また、内蔵GPUが強化され、DirectX 11にも対応。動画編集や3Dゲームなども身近になるほどのパワーを発揮してくれる。
さっそく、試用機でベンチマークテストを実施する。まずは、PCの総合的なパフォーマンスを計測してくれる「PCMark 7」でチェックするとスコアは3637を記録。これはSandy Bridge世代にデスクトップPC向けに提供されていたCPUのスコアに近い数値。Ivy Bridge世代CPUのパフォーマンスの高さがうかがわれる。なお、今回試用したマシンのCPUは、Core i7-3517Uだったが、購入時にはBTOにより、Core i5-3317UまたはCore i3-2367Mを選択することも可能だ。
各種ベンチマークテストの検証結果 | |
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ツール | 検証結果 |
PCMark 7 | スコア3637 |
PCMark Vantage | スコア6559 |
TMPGEnc Video Mastering Works 5 ※1 |
19分17秒 |
※1 MPEG-2TS形式(1440×1080ドット)の動画をiPad向けのMP4形式(320×240ドット)に変換
Ultrabookだから、長時間駆動が可能!
前述のとおり、プロセスルールの微細化により、CPUの低消費電力化が実現しており、それによりバッテリー駆動の長時間化も図られている。デルの公式発表の数値は最大7時間31分となっているが、編集部では独自に駆動時間をチェック。PCのバッテリー駆動時間を調べるためのツール「BBench」を用いて、試用機のバッテリー駆動時間を計測してみた。
電源オプションからバランス設定を選択し、液晶ディスプレーの輝度を50パーセント、スリープを無効に設定し、音量50パーセントで動画をループ再生。また、BBenchでは、ウェブ巡回をさせる設定にチェックをして、バッテリー駆動時間を計測する。結果は約4時間37分となった。DVDで映画を1本観るくらいは十分に可能な時間が確保されている。机の上を離れ、気軽に家庭内でPCを持ち歩き、必要な場所でウェブの閲覧などができるのは、素直にうれしい。
なお、今回のテストでは、フル稼働を維持した状況で計測しているので5時間程度となっているが、実際に利用する場合、1日程度なら十分に利用できるだろう。
バッテリー駆動時間の検証 | ||
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ツール名 | カタログ値 | 実測値 |
BBench | 約7時間31分 | 約4時間37分 |
USB3.0やHDMI端子など連携も楽しい!
インターフェース類は、USB 3.0端子が2基、ヘッドフォン、マイクのコンボ端子を装備。USB 3.0端子2基のうち1基はOSを起動していない状態でも給電できるPowerShare仕様なので、スマートフォンなどを充電するのに便利だ。また、HDMI出力端子を搭載しているので、テレビとの連携も可能。メモリーカードスロットは、SDメモリーカード、メモリースティックなどに対応しており、ワイヤレス通信機能は、IEEE 802.11b/g/nとBluetooth 4.0を備えている。