ソフトバンクは
SoftBank 4GとULTRA SPEEDのダブル対応
ソフトバンクは、3G系の「ULTRA SPEED」を展開したのに続いて、今年に入って「SoftBank 4G」をスタートして、高速で繋がりやすいサービスを目指している。
まず、ULTRA SPEEDは1.5GHz帯の周波数を用いるサービスで、3G系のDC-HSDPAやHSPA+といった技術により、通信速度は下り最大42Mbps(DC-HSPA+)/上り5.7Mbpsを実現している。ULTRA SPEEDは3G系といっても、iPhoneでは対応していない1.5GHz帯の周波数を使っていることもあって、ユーザーが比較的少ないのか、通信速度での評価も高い。
また、ULTRA SPEED対応端末には、イー・モバイル網を利用したサブエリアが利用できるモデルもある。ただし、SoftBank 4G対応端末など、最近ではサブエリアが利用できない製品が主流になっている。ちなみにソフトバンクのiPhoneや携帯電話で用いられている、最もカバー範囲が広い2GHz帯の周波数はデータ通信専用端末では利用できない点は注意しておこう。
なお、ULTRA SPEEDのサービスエリアはWiMAXやLTEよりも広いが、2GHz帯は利用できないこともあり、ドコモやauはもちろん、イー・モバイルと比べてもやや劣る感じである。SoftBank 4GとULTRA SPEEDの両エリアしか利用できない、現状のSoftBank 4G端末では自分がどこで使うのかをよく吟味する必要がある。
一方、SoftBank 4Gは、TDD-LTE方式と互換性を持つAXGP方式により、下り最大約110Mbps/上り最大約10MbpsというFTTHにも匹敵する高速サービスである。現状は一部の都市部が中心で、2012年度内に政令指定都市の人口カバー率99%を目指すという。
最新の高速サービスを月5505円で利用可能
ただしデータ量の制限は最も厳しい?
SoftBank 4Gの料金プランは2年契約が前提の「4Gデータし放題フラット」。7月31日まで実施予定の「4Gデータ通信スタートキャンペーン」を適用した場合に月4980円だ。ここに4Gデータ通信基本料が525円必要なので、月5505円となる。さらにソフトバンクのスマホ(定額制パケット料金の加入が必須)との2台持ちなら「スマホセット割」で、月3880円(4Gデータ通信基本料は不要)とさらに割り引かれる。
なお、データ通信量の制限が最も厳しいのもソフトバンクである。「4Gデータし放題フラット」は、上の図を見てもわかるように、速度が制限されないのは5GBまで。速度制限の解除には、Xiと同様に2GBごとに2625円が必要だ。この制限は2012年10月以降に適用されるとされている。
発売中では唯一のSoftbank 4G対応端末「101SI」
「101SI」の主要スペック | |
---|---|
メーカー | セイコーインスツル |
サイズ | 幅約64mm×高さ約100mm×厚さ約16.1mm |
重量 | 約110g |
4G | 下り最大76Mbps 上り最大10Mbps |
ULTRA SPEED | 下り最大42Mbps 上り最大5.7Mbps |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
バッテリー容量 | 2190mAh |
同時接続台数 | 10台 |
連続通信時間 (3G/4G) |
約3.5時間/約3時間 |
カラバリ | Black |
下り最大110Mbpsに対応した最速ルーター「102HW」
「102HW」の主要スペック | |
---|---|
メーカー | ファーウェイ・テクノロジーズ |
サイズ | 幅約66mm×高さ約104.8mm×厚さ約15.5mm |
重量 | 約135g |
4G | 下り最大110Mbps 上り最大10Mbps |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
バッテリー容量 | 3000mAh |
カラバリ | テクタイトブラック |
この連載の記事
-
第3回
デジタル
最新のモバイルルーターが激突! 都内+αで速度テスト! -
第2回
デジタル
格安で高速! 主要キャリア以外で選ぶモバイル通信 -
デジタル
4G時代のモバイル通信回線選び - この連載の一覧へ