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4G時代のモバイル通信回線選び 第1回

LTEやWiMAXは速い! 最新高速モバイル通信を完全チェック

2012年06月12日 18時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、ASCII.jp編集部

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auは3G+WiMAXで
モバイル通信をサポート

 auには、WiMAX+3G両対応の端末と3Gのみに対応する端末がある。WiMAX部分については、後述するUQコミュニケーションズのネットワークを利用しているので、サービスエリアも同じだ。このWiMAXのカバー範囲は全国政令指定都市において、“実人口カバー率”で95%以上としている。ただし、UQのサイトで確認する限り、現状では主要都市中心と思っておくといい。一方、3Gのエリアはほぼ全国をカバーしている。

 通信速度では、WiMAXは下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps(端末によって、上り最大10Mbps)。3GではWIN HIGH SPEED対応端末であれば下り最大9.2Mbps/上り最大5.5Mbpsとなるが、下で紹介するau唯一のWiMAX+3G両対応のモバイルルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」はWIN HIGH SPEEDに非対応なので、下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbpsである。

3Gデータ通信のサービスエリア。FOMAと同じく、山間部のカバーもけっこう広い

+WiMAXのサービスエリア。意外とカバー範囲は広く、主要都市中心での運用ならばまず困ることはない

 スペック上の最大速度は他社にやや劣るようにも感じるが、料金面ではなかなか魅力的だ。例えばWi-Fi WALKER DATA08W用の料金プランだと、2年契約を前提とする「WINシングルフラットWiMAX」では月4410円。これに別途プロバイダー料金が必要で、標準の「au.NET」では月525円を用いると、月4935円となる(au one netの固定回線に加入しているとプロバイダー料金は不要のケースも)。

 また、WiMAX対応のauスマホはテザリング機能にも対応しているのだが、WiMAXの利用料金はスマホの普段のパケット定額料金に525円をプラスするだけだ(「ISフラット」だと5460円+525円で月5985円)。さらにauスマホは、対象のFTTH/CATVのサービスとセットで適用される「auスマートバリュー」で、最大月1480円の割引が発生する。そんなに頻繁にデータ通信をしないのなら、auスマホのテザリング機能も検討するといいだろう。

auの料金端末の月額イメージ。※auのホームページより

WiMAX分にはデータ通信量の制限は無し
3G分については、10月以降に月5GBまでの制限

 データ通信量による制限も、WiMAX分にはないのもポイントだ(3G分については2012年10月以降、月5GBを超える分に速度制限が発生する予定)。がっつりデータ通信をする予定で、しかもエリアの広さも重視したいユーザーにオススメだ。

auのWiMAX対応ルーターは1機種だけ
「Wi-Fi WALKER DATA08W」

 auのWiMAX+3G対応のデータ端末はスマホをのぞくと、「Wi-Fi WALKER DATA08W」(ファーウェイ製)のみ。ほかにも3Gのみの「Wi-Fi WALKER DATA06」(ファーウェイ製)、「Wi-Fi WALKER DATA05」(パンテック製)があるが、今回の特集では選択肢から外れる。

夏スマホで見ると、HTC J ISW13HT、AQUOS PHONE ISW16H、ARROWS Z ISW13F、URBANO PROGRESSO。基本的にWiMAX対応端末はIS“W”と型番3文字目にWiMAXを示すWが記載される ※auのホームページより

WiMAXエリアから外れると、CDMAエリアに切り替わるため、かなり幅広く活用できる。au Online Shopで購入の場合、新規一括で1万500円

「Wi-Fi WALKER DATA08W」の主要スペック
メーカー ファーウェイ
サイズ 幅約109mm×高さ約60mm×厚さ約17.7mm
重量 約125g
WiMAX 下り最大40Mbps 上り最大15.4Mbps
3G 下り最大3.1Mbps 上り最大1.8Mbps
無線LAN IEEE802.11b/g/n
バッテリー容量 2200mAh
同時接続台数 5台
連続待受時間 約100時間
連続通信時間
(3G/WiMAX)
約5.1時間/約4.3時間
カラバリ Black

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