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最強のデスクトップ推参! 「Endeavor Pro7500」ロードテスト-第1回

自作ライクなメンテナンス性を備える「Endeavor Pro7500」

2012年06月14日 16時40分更新

文● 星 紀明 写真●篠原孝志(パシャ)

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4台のストレージをフロントから“ガシャポン”換装

 「Endeavor Pro7500」で真っ先に注目したいのは、拡張性やメンテナンス性の高さだろう。まずフロントから見ていくと、5.25インチのドライブベイが3つあるが、そのうち上の2つにはケースのデザインにマッチしたドライブベゼルが標準で取り付けられており、光学ドライブをスッキリと収納できる。その下には、カードリーダーなどの設置に適した3.5インチベイが1つある。

5.25インチのドライブベイのうち、光学ドライブが実装されていない2段目にもドライブベゼルが標準で付いているのが良心的

 そして何より目を引くのが、フロントの下部にあるシリンダー付きのドアだ。ここに鍵(スペアを含めて2個付属)を差し込んでドアを開けると、4つの3.5インチドライブベイがあり、HDDの増設や交換ができるようになっている。このHDDフロントアクセスというギミックは、歴代の「Endeavor Pro」シリーズでもユーザーから好評を博している。

 通常、HDDを換装するには、まずケースのサイドカバーを外し、HDDを固定しているネジを抜いて新しいHDDと付け替えたうえで、SATAケーブルと電源ケーブルを差し直さなければならない。それに対して「Endeavor Pro7500」は、フロントからHDDを抜き取り、代わりに新しいHDDを差し込むだけという手軽さ。SATAケーブルなどの取り回しを考慮する必要もなく、内蔵用HDDをあたかもカートリッジ型のリムーバブルストレージのように“ガシャポン”と着脱できるのが便利だ。なお、旧モデルまでのフロントアクセスはHDDのみ対応だったが、今回の「Endeavor Pro7500」からはSSDにも対応できるようになった。

フロントのドアを開けると、4つのHDDドライブベイにアクセスできる。このうち上段の2つはSATA3.0(6Gbps)対応、下段の2つがSATA2.0(3Gbps)対応となっている

「Endeavor Pro7500」では、2.5インチのSSDも専用トレイ搭載することで、フロントアクセスから簡単に着脱できるようになった

 フロントアクセスは確かに便利だが、ストレージの着脱があまりに容易にできると、重要なデータをドライブごと持ち去られる懸念もあるが、その点についてもよく考えられている。先述の通り、フロントアクセスのドアには鍵をかけられるので、たとえば子どもが不用意に開けてストレージを抜き取るような事故を未然に防げる。

 また、4つのドライブ挿入口にはそれぞれスライド式の固定具が付いていて、工具フリーでもドライブをしっかり固定でき、不意の振動や衝撃などでドライブがSATA端子から外れることもない。さらには、サイドカバーを外した本体内部からはドライブを抜き出せない作りになっている。

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