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日立製作所、「データ・アナリティクス・マイスターサービス」開始

日立のビッグデータマイスターがビジネス価値創出を支援

2012年06月07日 09時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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 6月6日、日立製作所はビッグデータからの新たなビジネス価値創出を支援する「データ・アナリティクス・マイスターサービス」を発表した。

「データ・アナリティクス・マイスターサービス」の取り組みを語る日立製作所 情報・通信システムグループ 情報・通信システム社 スマート情報システム統括本部 副統括本部長 兼 ビジネスイノベーション本部長の安田 誠氏

  同社では、ビッグデータを学術的に研究する数理工学者とSEの両方の技能を持つビッグデータ利活用の専門家を「データ・アナリティクス・マイスター」と呼称。データ・アナリティクス・マイスター(40名を予定)を含め、日立グループ全体で200名超となる専任組織「スマート・ビジネス・イノベーション・ラボ」が、データ・アナリティクス・マイスターサービス提供の中心となる。

「データ・アナリティクス・マイスターサービス」の概要

 同日行なわれた発表会によれば、企業におけるビッグデータに対する期待感は、

  • 経営・企画部門:新しいビジネス価値を見いだせないか?
  • フロント・現場:業務効率化に利用できないか?
  • 情報システム部門:便利なサービスを提供できないか?

と部署によって異なっているという。

 こうした、三者三様の要望に対し、日立製作所の分析ノウハウとIT技術を使って対応し、ビッグデータによる価値の創出を行なうのが、データ・アナリティクス・マイスターの役割だ。

 この際には、ビジネスの因果関係をモデル化する「ビジネスダイナミクス」により最適な事業シナリオを抽出し、潜在ニーズや行動の関係性を抽出する日立独自の手法「Exアプローチ」により基本構想を作成する。

Exアプローチにより、基本構想書を作成

 続いて、データ利活用に関する豊富な技術やシステム構築・運用実績を体系化したという多種多様な「分析テンプレート」を活用して数理分析を行ない、東京大学との共同研究開発成果を製品化した「Hitachi Advanced Data Binder」、ビッグデータ戦略的活用支援ソリューション「vRAMcloud(ブイラムクラウド)」など同社のITプラットフォームに搭載する。

非常に多くの「分析テンプレート」を用意しており、組み合わせて活用する

 データ・アナリティクス・マイスターサービスの提供価格は、個別見積。2012年度の関連売上高の目標は、サービスとプロダクトの売上げを合わせて1500億円。多くはプロダクトの売上げになる見込みという。

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