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COMPUTEX TAIPEI 2012レポート特集 第7回

東芝の未発表製品も 期待の新Ultrabookをインテルが披露

2012年06月06日 11時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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NECのLaVie Zに
東芝の未発表Ultrabookなどが披露

アンダー1kgのUltrabookとして、NECパーソナルコンピュータが開発中の「LaVie Z」が世界に披露された

未発表のコンバーチブル型ノートを披露する東芝の檜山氏

 講演で披露されたUltrabookの中には、もちろん日本メーカーの製品もあった。特に昔からノートパソコン関連技術の共同開発でインテルとの関係が深い東芝は、日本から営業統括責任者の檜山太郎氏が登壇。未発表のコンバーチブル型Ultrabookや、画面のアスペクト比が21:9という「Ultra Wide Ultrabook」(海外名Satellite U840W)を披露した。コンバーチブル型はまだプロトタイプに近いそうだが、Satellite U840Wはほぼ製品版と思われ、日本市場への投入も期待できそうだ。

東芝とインテルの共同開発によるコンバーチブル型Ultrabook。ディスプレーの下端が手前に向けて動くことで、タブレットスタイルになる。試作段階とのことで、残念ながら自由には触れなかった

21:9のシネスコサイズディスプレーを備えるUltrabook「Satellite U840W」。檜山氏が冗談めかして「Ultra Wide Ultrabook」と言うと、会場の各所で笑いがこぼれた

 Windows 8を見据えて、Ultrabookにタブレット機能を加えた製品を各社が出展していた。既報のAcerASUSTeKだけでなく、ディスプレー部分を水平に180度回転させるタイプや、ディスプレーが180度を超えて開き、山型のスタンド形状になるタイプなど、各社がさまざまな工夫を凝らしている。タブレット機能搭載Ultrabookの黎明期となる2012~2013年には、今までにない奇抜なノートパソコンがたくさん見られそうで楽しみだ。

サムスンの「Series 5 Ultra Convertible」。ディスプレーが180度を超えて裏面まで回り込むので、このようにスタンド形状で扱える

Inventec社のUltrabookは、ディスプレー部分が水平にも回転してキーボードの上にくる、昔からあるタイプのコンバーチブル型

シネスコ液晶にプラグイン式マザーボード
一体型パソコンにも革新を!

21:9のウルトラワイドディスプレーを軸とした「AIO Innovation PC」

 Ultrabookではないが、インテルがLGディスプレー、Compal社、Celestica社と共同開発した、興味深いコンセプトマシン「AIO Innovation PC」も披露された。

「AIO Innovation PC」のコンセプト

 これは、21:9のウルトラワイドディスプレーを中核としたディスプレー一体型パソコンであるが、CPUやチップセットを搭載するCelestica社の超小型マザーボードはプラグイン式で、本体から取り外して交換できる構造になっている。デスクトップパソコンとしては非常に小さなマザーボードではあるが、Ultrabookのマザーボードのサイズを考えれば、無理があるサイズではない。さらに、Wireless Chargingの無接点充電機能も備えているという。

AIO Innovation PCの「Intel processor compute module」。CPUにチップセットなど、マザーボードの主要機能をカードサイズよりやや大きい程度の基板に収めたうえ、取り外し可能としている

AIO Innovation PCの背面。ディスプレー部分は柔軟にチルト角を変更でき、完全に水平なテーブル状にもなる

 あくまでインテル主導によるコンセプトマシンとのことで、このままの姿で製品化されることはなさそうではあるが、Ultrabookの技術とWindows 8により、一体型パソコンにも新しい変革が訪れるのではないかと、期待させられるデモであった。

 なお、ここで触れられなかったものも含めた各社のUltrabook新製品については、別記事でレポートする予定である。

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