NECのLaVie Zに
東芝の未発表Ultrabookなどが披露
講演で披露されたUltrabookの中には、もちろん日本メーカーの製品もあった。特に昔からノートパソコン関連技術の共同開発でインテルとの関係が深い東芝は、日本から営業統括責任者の檜山太郎氏が登壇。未発表のコンバーチブル型Ultrabookや、画面のアスペクト比が21:9という「Ultra Wide Ultrabook」(海外名Satellite U840W)を披露した。コンバーチブル型はまだプロトタイプに近いそうだが、Satellite U840Wはほぼ製品版と思われ、日本市場への投入も期待できそうだ。
Windows 8を見据えて、Ultrabookにタブレット機能を加えた製品を各社が出展していた。既報のAcerやASUSTeKだけでなく、ディスプレー部分を水平に180度回転させるタイプや、ディスプレーが180度を超えて開き、山型のスタンド形状になるタイプなど、各社がさまざまな工夫を凝らしている。タブレット機能搭載Ultrabookの黎明期となる2012~2013年には、今までにない奇抜なノートパソコンがたくさん見られそうで楽しみだ。
シネスコ液晶にプラグイン式マザーボード
一体型パソコンにも革新を!
Ultrabookではないが、インテルがLGディスプレー、Compal社、Celestica社と共同開発した、興味深いコンセプトマシン「AIO Innovation PC」も披露された。
これは、21:9のウルトラワイドディスプレーを中核としたディスプレー一体型パソコンであるが、CPUやチップセットを搭載するCelestica社の超小型マザーボードはプラグイン式で、本体から取り外して交換できる構造になっている。デスクトップパソコンとしては非常に小さなマザーボードではあるが、Ultrabookのマザーボードのサイズを考えれば、無理があるサイズではない。さらに、Wireless Chargingの無接点充電機能も備えているという。
あくまでインテル主導によるコンセプトマシンとのことで、このままの姿で製品化されることはなさそうではあるが、Ultrabookの技術とWindows 8により、一体型パソコンにも新しい変革が訪れるのではないかと、期待させられるデモであった。
なお、ここで触れられなかったものも含めた各社のUltrabook新製品については、別記事でレポートする予定である。
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