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持ち運び重視なら注目! 11.6型Ultrabook「VAIO T 11」

2012年06月05日 22時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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やや青味の強い液晶ディスプレー

 VAIO T 11は、最大解像度1366×768ドットの11.6型TFT液晶を採用している。グレアタイプのみで、テカテカ具合は抑えられているものの、光源が入り込むとちょっと気になる。VAIO S13Pのようなグレアとアンチグレアの中間のような処理だとうれしかった。色味はやや青が強めだが、極端というほどではないのであまり気にならないだろうし、出先でメールチェックやカンタンな作業が中心という用途であれば、十分といったところだ。

11.6型TFT液晶で解像度は1366×768ドット。やや青味が強い。ベゼルが大きめなのは堅牢性を得るためか

 液晶パネル上部にある131万画素のHDウェブカメラは、「Exmor for PC」の名を持つCMOSセンサー搭載モデル。ソニーのデジタルカメラやスマホでおなじみのシリーズだ。従来のウェブカメラよりもキレイというよりは、多少暗くても“キレイに持ち上げてくれる”印象が強い。ジェスチャー操作にも対応しており、マウスレスでの作業が快適になるだろう。この辺りは製品版で確認するほかにないのだが、ちょっと楽しみな部分だ。

少し慣れが必要なキーボード

 11.6型のような小型モバイルノートの場合、キーレイアウトを気にする方は多いだろう。フルサイズタイプの搭載は難しく、メーカーが工夫を凝らす部分でもある。VAIO T 11のキーボードはすっかり定番になったアイソレーション(浮き石)タイプで、掲載写真の通り部分的に変則サイズのキーが配置されている。気になる方は、まずは店頭チェックをオススメしたい(VAIO T 13は、本体の大きさに合わせてほぼフルサイズといえるキーボードを搭載しており、その手の心配は不要)。

キーボードレイアウト。末端部に変則サイズのキーがある。またEnterキーは細め

 キーサイズは、A〜Zなどのメインキーは横15mm×縦12.5mm。一方、半角全角キーは横10mm×縦12.5mmで、BackSpeaceキーや¥キーなど末端にあるキーは横11.5mm×縦12.5mm。「「」「」」キーがメインキーと同じサイズなのが、その分Enterキーが細めで、好みのわかれる部分だろう。「「」「」」キーを小さくして、Enterキーを大きくしてほしい派の筆者は、慣れるまでにだいぶ時間を要した。

Enterキー周辺が圧縮されている

 キーピッチは約18.5mm、キーストロークは約1.2mm。打鍵自体は良好だが、キーの戻りはやや緩やかで、押し込むというよりはタッチする感覚に近いだろう。

こちらはVAIO T 13。写真はUS配列だが、キーのサイズはほぼフルサイズ。キー入力重視ならば、VAIO T 13もチェックしよう

 またキーボード上部には、「ASSIST」ボタン、「WEB」ボタン、「VAIO」ボタン、電源ボタンがある。ASSISTボタンはメンテナンス/サポートツール「VAIO Care」の呼び出し、WEBボタンはウェブブラウザーの起動、VAIOボタンは登録したアプリケーションの起動や拡大鏡などを設定から割り振れるというもの。

 タッチパッドのサイズは、横約99mm×縦約56mm。11.6型という本体サイズからすると面積が大きく、非常に操作がしやすい。滑りもよく、親指操作でもカーソルの移動は快適だった。タッチパッド中央を十字に区切っているようで、右下部分以外はクリック、右下部分は右クリックという扱いだ。フォルダーをあれこれ開く際の操作性もいい。

「ASSIST」ボタン、「WEB」ボタン、「VAIO」ボタン、電源ボタンはキーボードの右上にある

横約99mm×縦約56mmのタッチパッド。ほどよい滑りやすさ

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