読みかけの本をHOME画面に表示
アップデートされたアプリでは、起動直後のHOME画面に最近読んだ本の一覧が表示されることに気がついた。表紙をタップすれば、本棚に移動しなくても続きをすぐに読める。忙しい社会人なら、貴重な昼休みなど、空いた時間に1秒でも早く本を開きたいところ。地味なアップデートに見えるが、大幅に使い勝手が改善されている。かなりうれしい変更だ。
シリーズモノはまとめて表示
マンガや小説などのシリーズものは、本棚ではひとつのアイコンで表示されるようになった。今までは巻数が増えると本棚が埋まってしまっていたが、これでかさばらなくなった。
本が重なったアイコンをタップすると、シリーズのうち「すでに購入済みの本」が表示されるだけでなく、まだ買ってない続巻も現れる。1巻を読み終わって気持ちが盛り上がってるときに、いちいちストアの画面を開かずに2巻、3巻と購入できてしまう点は気持ちいい。買うまでの手順も2~3タップ程度で済むので、人によってはかなり危険になってしまったかも……。
全体を通じてみると、目当ての本の読みたい部分を少ない手順で呼び出せるようになった印象だ。デジタルならではのよさが前面に押し出されて、着実に使い勝手が進化している。
電子書籍なら「今すぐ読みたい!」が実現できる
この4月でBookLive!の機能が強化されて、ますます魅力が増した印象だ。
冒頭でも触れたように、電子書籍の魅力は、時間に縛られず、好きな時間帯に本を買えて、物理的に不可能な量を同時に持ち歩ける点。いつも持って歩くスマートフォンにも入れておけるので、読み忘れや買ったまま読まない「積ん読」状態を防げるだろう。家が狭くて本棚がたくさん置けないため、資料性の高いものは紙でとっておき、一度読めればいい本は電子書籍で済ますという使い分けもアリだ。
特定のデバイスによらず、電子ブック販売業者としてさまざまな端末に対応してくれるのも、ユーザーにとっては利便性が高い。今回のアップデートでしおりや本棚が同期できるようになったので、ひとつの本を複数の端末をまたいで読むのが楽になった。ストアに電子書籍がある限りは、一度購入したものは無制限でダウンロードできるので、端末を乗り換えても安心だ。
忙しくて好きな本が読めない……と嘆いてる方こそ、注目度がどんどん高まってきているデジタル・ドクショを始めてみませんか?
©高橋政史・村井瑞枝・中桐啓貴・中野貴利人(インプレスコミュニケーションズ/クロスメディア・パブリッシング)©遠藤海成(メディアファクトリー)©諫山創・小山宙哉・かわぐちかいじ(講談社)