併せてSLAを99.5%から99.9%に引き上げ
「IBM SmarterCloud Enterprise」がオブジェクトストレージに対応
2012年05月31日 06時00分更新
5月30日、日本IBMは企業向けパブリッククラウドサービス「IBM SmarterCloud Enterprise(SCE)」にて、膨大なファイルの保存と指定により自動的に相互データレプリケーションを提供する「オブジェクト・ストレージ」オプションの提供、およびサービスのSLA(Service Level Agreement)を99.9%への引き上げを発表した。
「オブジェクト・ストレージ」は、SCEを利用する際のオプションサービスで、オフィス文書や音声、画像、動画といった非構造化形式のオブジェクトデータを保管、管理するもの。膨大かつアクセス頻度の少ないデータの保管に適しており、インターネット経由で世界中のどこからでも大容量ファイルにアクセスできる。
オブジェクト・ストレージがオプションとして追加されたことにより、SCEは仮想マシンに付随するストレージ、仮想マシンに接続/取り外しが直接できる永続ストレージに加えて、膨大なコンテンツやアーカイブ・ファイルなどの保管に最適なストレージとして利用可能になる。
また、SCEのシステムとは別のデータセンターで提供するため、災害対策としてのデータの二重化にも活用できる。料金は月あたりの平均使用量で1TBまでの場合、1GBあたり21円。大量に利用するほど単価は安くなる保管したデータ量だけを月あたりの平均使用量(GB単位切り上げ)で課金するため、ストレージ容量の管理の心配なく経済的に利用できるサービスとしている。
月あたりの平均使用量 | GB単位の料金 (GB単位に切上げ) |
---|---|
最初の1TB | 21円/GB |
次の99TB | 19.95円/GB |
次の400TB | 18.9円/GB |
次の500TB | 17.85円/GB |
次の4000TB | 14.7円/GB |
5000TBを超えた場合 | 11.55円/GB |
SCEのサービスレベルは、目標(SLO:Service Level Objective)ではなく、達成基準であるSLAを採用する点が特徴。今回、従来99.5%から99.9%に引き上げる。
