アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012 第4回

知ったかできるパーツ基礎知識【ケース/電源/クーラー編】

2012年気になるPCケース(ATX編)

　それでは最後に、この1年の間に発売され話題となった、または印象に残った製品をいくつかピックアップしよう。いずれも人気のケースばかりで目移りしてしまうが、自分の予算や用途にあった製品を選んでもらえればと思う。

ケース史上最大クラスのサイズを実現するクーラーマスター製フルタワーケース「COSMOS II」。マザーボードの対応フォームファクターは、Extended ATX、XL-ATX、ATX、micro ATX、SSI EEB、SSI CEB。ハイエンドユーザーにも人気でアキバ店員の中にも愛用者は多い

ケース内を上下に隔離したデュアルチャンバー設計を排するなど、大胆な設計変更を行ったAntec製の人気PCケース「P280」。販売価格もこのクラスの製品としては安めの1万5000円ほどとなる

SilverStone「SST-TJ04B-E」。フロントパネルに5mm厚アルミを採用。ベイ数は5インチ×4（ツールフリー機構）、3.5インチシャドウ×9（内1段は2.5インチ排他）、底面に2.5インチシャドウ×6を装備する充実ぶり。さらに、3.5インチシャドウベイ部分には付属のHDD冷却用ヒートシンクを装着できるというユニークなギミックも備えている

2012年気になるPCケース(Micro ATX編)

Silverstone「SST-TJ08B-E」。マザーボードを逆さまに取り付ける倒立式レイアウトのmicro ATX対応PCケース。重量級CPUクーラーを安定して設置できる位置調整可能なCPUクーラーホルダーを装備。フロントに備える「180mm Air Penetrator（徹甲弾）ファン」による効率の良い冷却が魅力だ

コンパクトながら堅牢さを特徴とするアビーのスチール製ケース「acubic D60」。カラーリングにシルキーブラックのほか、比較的珍しいシルキーホワイトをラインナップしているのもポイント

2012年気になるPCケース(Mini-ITX編)

独創的なスタイルで注目を集めたSilverStone「Fortress SST-FT03」シリーズのMini-ITX対応モデル「SST-FT03-MINI」。通称“ゴミ箱”型PCケースの最新モデルだ

Thermaltakeの220W電源ユニットを標準搭載モデル「Element Q」（型番：VL520521N2J）。6980円と安価なため、コスト優先のユーザーにオススメ

幅がわずか79mmというアビー製Mini-ITX対応ケース「acubic A40」。ヘアラインを施した厚さ2.0mmのアルミパネルの上に、肉厚3.0mmのショットブラストパネルを重ねたアルミレイヤーフロントパネルなど高級感のある作りは、大画面液晶TVなどを設置したリビングルームにぴったり

ちょっと変わったケースや関連アイテム

Mini-ITXマザーを4枚同時に搭載できるというMorex製PCケース「QUAD MASTER 8188」。特殊サイズの150W電源も4基搭載されており、それぞれ独立して運用可能だ

巨大ファンレスCPUクーラーとPCケース、ファンレス電源がセットになったNOFAN製のケースキット「Nofan A40」。直径222mm（高さ132mm、重量783g）のファンレスCPUクーラー「CR-100A」は「アイスパイプ」と呼ばれるフィンとヒートパイプでCPUの熱を放熱する

自分のPCケースをカーボン調にデコレーションできるというフィルム「3M DI-NOC Carbon Fiber Modders Vinyl - Black - 24” x 24」。冷えると硬くなりしっかりと貼りつく性質だが、再度温め直せば簡単に剥がせるという優れモノだ

大型ケース「Level 10 GT」もすっぽり収納可能というThermaltakeのキャリーバッグ「Transporter Carry Bag」(型番:AC0022)。LANPARTYなどにPCを持ち運ぶためのもので、フルサイズキーボードやヘッドセット、マウス収納用のポケットを装備。防水、防塵なども施されている

4つの吸盤が取り付けられているため、PCケース側面に取り付けることができる13.3型サイズのUSB液晶「On-Lap 1301」。省スペースなデスクトップPCを実現できる