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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012 第4回

知ったかできるパーツ基礎知識【ケース/電源/クーラー編】

2012年05月31日 12時00分更新

文● 山県

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PCケースのエアフローを確認しておこう

 もうひとつ、ケース選定において留意しておいてほしいのが、内部のエアフローだ。オプションで搭載可能なファンの数や配置箇所を含めて、自分が欲しいPCケースの内部エアフローがどのようになっているのかを理解しておく必要がある。

PCケースの内部エアフローは基本的に前→後となるものの、細かい点はモデルによって様々。さらに搭載するパーツによってもエアフローは変化するので、組み込み後の完成をイメージしながらケースを選ぼう

 その際に、マザーボードサイズや搭載しているCPUクーラーの形状、電源ユニットの場所、ビデオカードの冷却クーラータイプなども考慮し、より自分のパーツ環境にあった最適なPCケースを選択したい。

同じ「GeForce GTX 680」搭載ビデオカードでも冷却クーラーによって全くエアフローの仕組みは異なる。その際にはPCケースの内部エアフローにどのような影響が出るのか考える必要がある

ケースによってエアフローはさまざま

クーラーマスターのハイエンドフルタワーPCケース「CM Storm Trooper」。標準でフロント120mm吸気ファン(Red LED/1200rpm/17dBA)×2に加え、リア140mm×1(1200rpm/18dBA、120mm換装可能)×1、トップ200mm×1(1000rpm/23dBA、140mm×2または120mm×2へ換装可能)を備える

Antec製の人気PCケースP18x/19xシリーズの最新モデルとなる「P280」。内部構造は従来モデルとは異なり一般的なスタイルに。冷却ファンは標準でトップ120mm×2、リア120mm×1で、いずれも2段階回転数調節機能付き。オプションでフロント120mm×2、ドライブベイ部120mm×2を増設可能

アビー製タワー型のATXケース「AS Enclosure X1」。電源搭載部とマザーボードベースの反転と組換えによって4パターンの形成を可能にしたというアビー独自のユニークなフリーレイアウト構造“RCS(Recombinant Chassis Structure)” を採用する

2.5インチシャドウタイプが標準になってきたドライブベイ

 最近発売されるPCケースでは、そのほとんどで豊富なドライブベイを持つものが多い。さらにドライブの増設はツールレスでネジ類も不要となるのがなかば最近の常識だ。

組み込みの手間を考えた横置きレイアウトのシャドウベイは今や普通。さらに2.5インチドライブ兼用のツールフリー専用ドライブレールが装備されているなど、SSD導入を視野に入れた作りになっている

 加えて昨今のSSDの普及と低価格により、以前はなかった2.5インチシャドウベイをあらかじめ用意するモデルも多くなりつつある。SSDを買ってきて「しまった!マウンターを用意するのを忘れた」などという心配もなく、最初からスムーズに搭載できてしまうわけだ。

各社とも2.5インチシャドウベイには様々な形で対応。なかには4~6台もの2.5インチデバイスを搭載できる製品もある

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