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初めてから始めるスマホ生活 第1回

そもそもスマホとはなんぞや? 基本的なところから始めよう

2012年06月26日 12時00分更新

文● 小山安博

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一大帝国を築き上げたiPhoneと
さまざまなメーカーが集うAndroid連合軍

 iPhoneに続いたのがAndroid OSだ。Android自体は、もともとベンチャー企業が開発していたOSだが、それをGoogleが買収し、スマートフォン用OSとしてリリースした。OS自体はオープンソースとなっており、端末ベンダーがこれを利用してさまざまな端末を作っている。

 Googleというブランドと、端末ベンダーが自由に開発できる利便性によってじわじわとラインナップが増えたAndroid端末は、低価格から高価格まで、低機能から高機能までと、さまざまな製品が登場したことで人気が高まり、現在ではiOSのシェアを上回るまでに成長している。

 Androidの特徴は、その自由度だ。OSはGoogleが開発するが、それをカスタマイズするのも、どのように実装するかも端末メーカーに任されている部分が大きい。メーカー独自のUIを実装することもできるので、さまざまなバリエーションがある。

OSは同じAndroidでも、UIを始めとするデザインや操作感はメーカーごとにそれぞれ特徴がある

 指でタッチして操作する、ウェブサイトが快適に閲覧できるといった基本的な特徴は、iPhoneと変わらない。UIに関しては、Google独自のUIやメーカー独自のUIによって、iOSとは異なる操作性になっており、一概にAndroidだからと言って同じ操作性とは言えないが、基本的な部分は共通している。

 iOSはAppleしか使えず、スマートフォンではiPhoneしかないが、Androidは端末バリエーションの自由度が高いので、iPhoneにはないさまざまな機能が実現できる。おサイフケータイ、防水、赤外線、ワンセグなど、日本にしか見られないような機能も、Androidであれば盛り込めるため、こうした機能が欲しいユーザーにはAndroidの方が向いているだろう。

 Androidを使うことで、世界中で端末を販売でき、ソニーモバイルコミニュケーションズやサムスン電子、LGエレクトロニクス、HTC、モトローラなど、多彩なメーカーが世界市場で端末を販売。日本の国内メーカーも、海外への進出を強化していく方針を示している。

韓国を代表するサムスン電子のフラッグシップモデル「GALAXY S III」

スマホ黎明期から端末をリリースしていた台湾のHTC。auと共同開発の全部入りスマホ「HTC J」を発売

 それと同様に、自由にAndroidを使って端末を作れるため、小規模なメーカーでもどんどんスマートフォンが作れるようになっている。ハイエンドの高機能端末ではなく、低価格なスマートフォンも増えており、いわゆる中華スマートフォンのように、中国の小規模メーカーがちょっと怪しい、でも面白い端末を作っていたり、ドコモの「らくらくスマートフォン」のような機能を制限した端末も作られたりしている。

 iOSに比べて、Androidを開発するGoogleのデザインポリシーが一定しないせいか、AndroidはOSバージョンが上がる度にUIがコロコロと変わり、矢継ぎ早に機能も追加されていくため、OSのバージョンが変わると機能や見た目、使い方が変わってしまうというデメリットもある。

 逆にiPhoneは、Appleが認めない機能やアプリはユーザーも利用できず、端末バリエーションが1つしかないというのがデメリットだ。

 iPhoneとAndroidでできることの違いは実は多くはない。機能的には、独自機能が盛り込めるAndroidの方が多いぐらいだが、iPhoneにはiOSの設計思想、iTunes Storeとの連携、OSと一体化した端末など、ほかにはない特徴があり、単純な機能ではなく、操作性や感触も含めて、販売店などで色んな端末に触れてみて、判断するといいだろう。

画期的なOSのバージョンアップ
日進月歩で進化するスマートフォン

 最近のスマートフォンにおける大きな特徴として忘れてならないのが、「OSのバージョンアップ」だ。これまで、フィーチャーフォンもスマートフォンも、OSが新しくなって機能を追加しても、その恩恵にあずかるには基本的に端末を買い換えるしかなかった。

 それに対して、最近ではOSがバージョンアップした場合、従来の端末に対してもバージョンアップが提供されるようになり、OSを自分で更新することで、最新端末と同じOSの機能が使えるようになる。

 これまでは、不具合を修正する程度しか提供されず、新機能が追加されても旧機種では利用できなかった。しかし、最近のスマートフォンであれば、ハードウェアに関係がない部分で、ソフトウェアレベルの機能向上ならOSのバージョンアップで利用できるようになり、旧機種でも最新機種と同じ機能を使うことができる。

現在、Androidの最新バージョンは4.0。ドコモでは旧モデルでも、4.0へのバージョンアップを提供すると発表している(すべての機種が対応するわけではない)

 ただし、すべての機種でバージョンアップが提供されるわけではなく、今のところiPhoneでは最初のモデルにはもうアップデートが配信されなくなっている。Androidでは、メーカーや通信事業者がバージョンアップを検証したり、機能追加をしなければならないため、バージョンアップが提供されない、またはほかの機種よりも遅れる、といった事態が起こりえる。

 Androidは独自機能をメーカーや通信事業者が組み込めるため、OSのバージョンアップにともなって、それに追従する負担が大きい。それでも、2年契約が一般的な今、数ヵ月~1年単位で大きなバージョンアップが行なわれるOSに対応することは、メーカー・通信事業者のサービスとして強く求められているのは確かだ。そのため、多くの端末が最新OSのバージョンアップを目指しており、最新OSを利用できる機会も増えているのは、ユーザーにとっては大きなメリットである。

次回予告:スマホをリリースするメーカーを知ろう

 スマホ初心者連載の2回目は、スマホをリリースしているメーカーを紹介する。どのメーカーがどんな端末を出していて、どんな歴史があるのかなど、知っておけば購入予定・購入済みの端末に愛着が湧くこと間違いなし!

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