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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第21回

HTCの本気モード全開スマホ「HTC J」は物欲を刺激する

2012年05月30日 12時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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モバイルSuicaやWiMAXも使える

 おサイフスマホの落とし穴として「おサイフ対応だが、個別サービスが未対応」という事態がよくある。その点HTC Jはさすが国内市場を強烈に意識した端末。端末発売当初からモバイルSuicaを利用できるなど、購入後、即実戦投入できて頼もしい。ただし、一部でFeliCaが使えないという報告もあるようで(auとしてはFacebookでこのように対応手段を公開している)。また、ワンセグは視聴や視聴予約に加え、録画や録画予約も可能とかなり実用的だ。

 auのスマホということでWiMAXにも対応。ただし高速3G通信の「WIN HIGH SPEED」には非対応だ。3G通信速度は下り最大3.1Mbpsだが、WiMAXエリア内であれば最大40Mbpsでの通信が可能なので、WIN HIGH SPEEDを使えないデメリットはあまり感じない。地方でも主要都市の市街地なら高速通信を期待できるだろう。

WiMAXやWi-Fi/Bluetooth/USBの各種テザリング、VPNも利用できる

WiMAXなどのオン/オフはウィジェットですばやく切り替えられて便利だ

 CPUは主流のデュアルコアで、国内の歴代HTC社製端末で最高クロックとなる1.5GHz動作のMSM8660Aを搭載。ウェブ閲覧のほか高画質動画ストリーミング視聴や3Dゲームなどの重たいアプリも快適に動作した。

電池パック容量は、歴代HTC端末最大の1810mAh。SIMカードは着脱可能なタイプだ

高音質がコストゼロで手に入る

 音がイイのがHTC J最大の魅力。それを実現するのが、HTC社と米Beats Electronics社がHTC J向けに共同開発した付属のインイヤーヘッドホン「Beats by Dr.Dre urBeats In-Ear Headphones」と、Beats社の高品質音源システム「Beats Audio」だ。ヘッドホンは非売品で1万数千円相当のモノ。新たにヘッドホンを購入するという追加コストが不要で、これだけでも単純におトクだ。

ヘッドホンは耳パッドなどの色違いが2種類あり、赤と黒の本体には黒イヤホンが、白には白イヤホンが付属する

曲の再生中に通知領域に赤いアイコンが表示されれば、高音質で聴けている証拠だ

Beats Audioは初期状態で有効になっており、曲を再生すればイイ音で聴ける

音楽プレイヤーの「音楽」や「LISMO Player」は、設定でBeats Audio以外の音響効果を選択できる

個人的にはボーズよりも上かも

 やや乱暴な言い方だが、一般的にヘッドホンの音質は価格で決まる。5000円台、1万円台、2万円台と価格帯が上がるほどイイ音で聴ける。HTC J付属のヘッドホンは1万数千円相当の品物。iPhone付属のヘッドホンや、ソニー製で約5000円のインイヤーヘッドホン「MDR-XB21IP」と聴き比べてみたところ、音質の差は歴然だった。

 音の輪郭が鮮明ですべての音域が聴きやすい。とくにスゴイのが、中低音域の迫力と臨場感。メリハリが効いている。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のイントロを奏でる12弦ギターの繊細で豊かな音色。ベースの弦がフレットに擦れるリアルな音。まるで生演奏を聴いているかのようと言うと大げさだが、それほど音がイイのだ。

 ちなみに筆者はベースやドラムスが効いた曲が大好きだ。ややシャリシャリ感の強いボーズのモバイルヘッドセット(約1万5000円)よりも、HTC J付属のヘッドホンの方が好みだと、個人的には感じた。

 残念なのは、ヘッドホンのリモコンボタンで音量調整ができないこと。前の曲/次の曲ボタンはすでに搭載済みなので、今後のアップデートにより、これらのボタンで音量調整が可能になることを期待したい

ヘッドホンはリモコンとマイクを搭載し、曲の再生操作のほか、音声通話も可能。だが音量調整はできない

携帯ケースと、サイズの異なる5種類の耳パッドが付属。全種類試し、ピッタリなのを選ぶのがイイ音で聴くコツ

 ワンセグの音声をイイ音で聴けないのも寂しい。Beats Audioは基本的に、音声再生アプリなら標準搭載か追加アプリかを問わず、どんなアプリでも対象となる。しかし、なぜかワンセグは対象外。ワンセグに音質の良さを求めるかは別にして、ここまで高音質だと、どうしても完璧を求めてしまうのは筆者だけではないハズだ。

Beats Audioは、今のところワンセグで利用できない

Beats Audioは標準搭載の「YouTube」や「FMラジオ」のほか、追加インストールした「radiko」でも利用できた

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