Z77採用でCPUのオーバークロックも可能!
今回試用しているマシンは、CPUが「Core i7-3770K」で、チップセットが「Intel Z77」の組み合わせ。この場合、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー(以下、TB)時の倍率を変更して、定格以上の動作クロックで動かす「オーバークロック」が可能だ。さっそくマザーボードのBIOSメニューを見てみると、倍率変更自体は可能だった。ただし、CPUへの供給電圧を変更する項目は見当たらず、あまり無理な設定は通らない可能性が高い。
とりあえず、定格ではTB時に3.9GHzまでアップする(倍率設定は39倍)ところ、若干オーバークロックして4.2GHz(倍率設定は42倍)までアップするように設定してみる。オーバークロック状態でも、Windows 7は無事に起動。通常時とオーバークロック時の両方の環境で、各種ベンチマークテストを実施してみた。
定格の状態でも、かなり高いスコアをたたき出しているが、オーバークロックすることでさらにスコアが上乗せされる。一般的なソフトウエアの使用感を測る「PCMark 7」では、オーバークロックすることで約6%のアップ。マルチスレッドに対応し、CPUの性能をフルに利用してCGレンダリングを行なう「CINEBENCH R11.5」では、なんと約13%も性能がアップした。同じようにCPUパワーをフルに使う動画エンコードでも、同じ傾向が見られる。
PCMark7のベンチマーク結果 | ||
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テスト内容 | 定格
(3.9GHz) |
Turbo Boost (4.2GHz) |
PCMark score | 4702 | 4980 |
Lightweight score | 4075 | 4334 |
一方で、高精細な3Dグラフィックスを表示し、PCの描画性能を測る「3DMark 11」では、ハイエンドGPUを搭載した環境らしいスコアを記録。Extreme設定で2500を超えるビデオカードは珍しく、最新のPCゲームをフルHDなど高解像度モードで楽しむにも十分の性能だ。
なお、AMDのサイトからダウンロードした最新ドライバ「Catalyst Software Suite 12.4」をインストールすると、設定ユーティリティの「Catalyst Control Center」の「AMD OverDrive」からGPUとビデオメモリをオーバークロックできるようになる。
今回はGPUの動作クロックを定格の925MHzから1GHzに、ビデオメモリーの動作クロックを1375MHzから1400MHzにオーバークロックしたところ、Perfomance設定、Extreme設定ともに5%スコアがアップ。ただし、オーバークロックはメーカーの保証外の行為であり、トラブルが起きてもサポートが受けられなくなる。無茶な設定は避けたい。
3DMark11のベンチマーク結果 | ||
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テスト内容 | 通常状態 | ビデオカードのみ オーバークロック |
Performance | P8093 | P8478 |
Extreme | X2768 | X2902 |