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充実したBTOメニューで自作PC派も納得

ハイエンド構成に対応する高性能デスクトップPC「Endeavor Pro5300」

2012年06月04日 11時00分更新

文● 竹内 亮介、写真●篠原孝志(パシャ)

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Z77採用でCPUのオーバークロックも可能!

 今回試用しているマシンは、CPUが「Core i7-3770K」で、チップセットが「Intel Z77」の組み合わせ。この場合、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー(以下、TB)時の倍率を変更して、定格以上の動作クロックで動かす「オーバークロック」が可能だ。さっそくマザーボードのBIOSメニューを見てみると、倍率変更自体は可能だった。ただし、CPUへの供給電圧を変更する項目は見当たらず、あまり無理な設定は通らない可能性が高い。

 とりあえず、定格ではTB時に3.9GHzまでアップする(倍率設定は39倍)ところ、若干オーバークロックして4.2GHz(倍率設定は42倍)までアップするように設定してみる。オーバークロック状態でも、Windows 7は無事に起動。通常時とオーバークロック時の両方の環境で、各種ベンチマークテストを実施してみた。

 定格の状態でも、かなり高いスコアをたたき出しているが、オーバークロックすることでさらにスコアが上乗せされる。一般的なソフトウエアの使用感を測る「PCMark 7」では、オーバークロックすることで約6%のアップ。マルチスレッドに対応し、CPUの性能をフルに利用してCGレンダリングを行なう「CINEBENCH R11.5」では、なんと約13%も性能がアップした。同じようにCPUパワーをフルに使う動画エンコードでも、同じ傾向が見られる。

PCMark7のベンチマーク結果
テスト内容 定格
(3.9GHz)
Turbo Boost
(4.2GHz)
PCMark score 4702 4980
Lightweight score 4075 4334

CINEBENCH R11.5の結果を比較。左が定格、右がオーバークロック状態。スコアは約13%アップした

 一方で、高精細な3Dグラフィックスを表示し、PCの描画性能を測る「3DMark 11」では、ハイエンドGPUを搭載した環境らしいスコアを記録。Extreme設定で2500を超えるビデオカードは珍しく、最新のPCゲームをフルHDなど高解像度モードで楽しむにも十分の性能だ。

 なお、AMDのサイトからダウンロードした最新ドライバ「Catalyst Software Suite 12.4」をインストールすると、設定ユーティリティの「Catalyst Control Center」の「AMD OverDrive」からGPUとビデオメモリをオーバークロックできるようになる。

 今回はGPUの動作クロックを定格の925MHzから1GHzに、ビデオメモリーの動作クロックを1375MHzから1400MHzにオーバークロックしたところ、Perfomance設定、Extreme設定ともに5%スコアがアップ。ただし、オーバークロックはメーカーの保証外の行為であり、トラブルが起きてもサポートが受けられなくなる。無茶な設定は避けたい。

3DMark11のベンチマーク結果
テスト内容 通常状態 ビデオカードのみ
オーバークロック
Performance P8093 P8478
Extreme X2768 X2902

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