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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2012 第2回

知ったかできるパーツ基礎知識【ストレージ編】

2012年05月29日 12時00分更新

文● 山県

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現在人気のモデルは?
コントローラー別にみるオススメSSD

 とはいえ「久々の自作でコントローラーなんて言われても分からないよ」という人が多いはず。そこでザックリとだが、各コントローラー採用製品の特徴をまとめ、代表的なモデルをいくつかピックアップしてみた。

SandForce系

 採用モデルも多く、その分価格競争が激しい。ゆえにとにかく販売価格が安いモデルが多く、コスト優先のユーザーにはとにかくオススメとなる。試しに一度SSDを使ってみようかなと思っている人などにも向いている。SSD入門用、贅沢にデータドライブ用、またはセカンドPC用にと幅広く活躍してくれるはずだ。

A-DATA「S511」シリーズ。現在は安価なSSDの代表格として多数のショップで販売されている

ランダムIOPS(Input Output Per Second/1秒間に読み書きできる回数)を強化したカスタムモデルOCZ「Vertex 3 Max IOPS」シリーズ。人気のため品切れが相次いだ貴重なモデルとなった

Marvell系

 Crucialの「M4」シリーズやPLEXTOR「PX-M3P」シリーズなどで採用される、おそらく日本市場では現在一番人気のコントローラー。他のSSDと比べ販売価格はやや高めとなるが、幅広いユーザー層から支持を受ける。

2011年前半のヒットモデルCrucial「m4」シリーズ。一時は「SSDはこれしか売れない」とまで言われた製品だが、現在は時折、特価での出物を見かける機会も増えてきた

現在も人気となっている売れ筋モデルPLEXTOR「PX-M3P」。Marvell製コントローラー+東芝製MLC NANDフラッシュの組み合わせで、新興メーカーながら今では不動のポジションを築いた

Everest 2系

 現在のところ採用モデルはOCZの「Vertex 4」シリーズのみながら、そのパフォーマンスは話題に。今後採用製品が増えるとともに、2012年後半の注目株となるのは間違いない。

4月に発売されたばかりの最新モデル「Vertex 4」。トップレベルのランダムアクセス性能や劣化した性能を回復できる”自動回復機能”など最新のSSDにふさわしい1台

Samsung系

 自社開発のオリジナルコントローラーをそのまま採用する「SSD 830」シリーズ。トリプルコア仕様となるなど他社にはない特徴をもつ。

最近では国内版パッケージも見かけるようになった「SSD 830」シリーズ。SSD市場においての知名度はそれほど高くはないが、メモリーサプライヤーとして今後の値下がりにも期待したいところだ

mSATA対応やハイブリッドモデル、容量1TBの製品も

 ここまで採用コントローラーを中心に話を進めてきたが、ここからは2011年~2012年にかけてのSSD動向について確認しておきたい。なかなかユニークなモデルも数多く発売されている。気になる製品をまとめてチェックしておこう。

SSD+HDDという新コンセプトのストレージデバイス「RevoDrive Hybrid」。発売元はOCZ。128GBのSSDと1TBのHDDを搭載し、HDDの大容量とSSDの転送速度というお互いのメリットを組み合わせたというのがコンセプト。HDDからSSDへの過渡期ならではのアイテムといえる

SSDのコストも下がったためにこの手の製品が増えてきた。HDDキャッシュ用に最適化されたSATA3.0対応の2.5インチSSD。左はOCZ「Synapse」。右はCrucial「Adrenaline」。いずれもHDDと組み合わせて利用することで、高速なストレージ環境を実現する

SATA3.0(6Gbps)インターフェースのmSATA対応SSDも見かけるようになってきた。最近ではmSATAスロットを備えるマザーも増えており、今後も要注目のカテゴリーかもしれない。またそれに付随して関連アイテムも増加中。写真はmSATA SSDを2.5インチサイズのSSDとして利用可能にする変換アイテムだ

SSD本体の厚みが7mmのモデル(写真右)が増えてきた。通常のノートPCであれば9.5mm厚(写真左)でもOKだが、薄型軽量ノートPCプラットフォームの「Ultrabook」に対応するには7mm厚が必須条件。最近のモデルではなかば常識となっている

2.5インチサイズで容量1TBを実現する初のKINGMAX製SSD「KM01TBSMI25」。なぜかこの期に及んでSATA2.0(3Gb/s)対応という点はご愛敬。容量重視のユーザーには受けたようで、約12万円という価格にもかかわらず、入荷後即完売となっている

PCI Express x4接続のOCZ製超高速SSD「RevoDrive3×2」シリーズ。コントローラーチップのSandForce「SF-2281」を4基搭載。容量480GBモデルの販売価格は当時で19万4800円だった。もっとも一般ユーザーにとってはあまり関係ない製品だろう

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