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1ランク上のUltrabook、日本HP「ENVY14-3000 SPECTRE」を使いこなす 第1回

プレミアムUltrabook、日本HP「ENVY14」のデザインを愛でる

2012年05月25日 11時00分更新

文● 日高 彰

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本体サイズは幅327×奥行き221mm、
13型Ultrabookに匹敵

 ENVY14-3000 SPECTREは、Ultrabokとして販売されているノートPCの中では大型な14型のディスプレーを搭載している。重量も約1.83kgと、一般的な13型クラスのUltrabookに比べて500gほど重い。通勤通学に加えて日中の外出時にも常に携帯するような用途に向けた機種ではなさそうだ。

 しかしその一方、本体サイズは幅327×奥行き221mmで、これは13型クラスのUltrabookと比べても大差ない。厚みは20mm、部分的に厚くなっているゴム足部でも23mmとなっており、厚さが気になるようなボリューム感ではない。週に1〜2回用事があるときバッグに入れて持ち運ぶの程度であれば苦にならないし、通勤通学には対応できる大きさだろう。バッテリー駆動時間も約9時間30分(カタログ値)となっているため、いざという時に使えず困るということもないはずだ。

「ENVY14-3000 SPECTRE」の左右側面。厚みは20mm、部分的に厚くなっているゴム足部でも23mmとなっており、厚さが気になるようなボリューム感ではない。実機を手にするとフラットなデザインをまず感じる

底面の左右端付近の4ヵ所にゴム足がある

14型ディスプレーに、特徴的なガラス素材の採用

 Ultrabookでは薄型で強いボディを構成するため、外装には金属や繊維強化プラスチックが用いられることが多い。ENVY14-3000 SPECTREもシャーシ自体には金属を用いているが、天板やディスプレー表面といった各部分の表面にガラス素材を採用しているのが特徴だ。天板そのものの表面にガラスの層が設けられていることにより、透明感あふれるイメージの美しい外観となっている。一目見ただけでほかと違うと分かるのは、本体のサイズよりもこのデザインの上質感によるところが大きいかもしれない。

ディスプレー表面や天板の表面にガラス素材を採用しており、非常に透明感があり美しい

 液晶ディスプレー表面は1枚のガラスで覆われており、画面と額縁部分の段差がない。13.3型クラスの本体サイズに14型のディスプレーを搭載しており、加えてこの全面ガラス張りの仕上げにより、実際のサイズ以上に広々とした印象に仕上がっている。そのほか、パームレスト、タッチパッドにもガラス素材が用いられている。

 これらのガラスはスマートフォンのディスプレーなどにも使われる高強度のもので、単に美しさを増しているだけでなく、傷に強いというメリットもある。ガラス素材の採用は重量増につながりやすいが、あえてそれをモバイルノートに使用したという点で、単にUltrabookの標準的な設計指針をなぞるものではなく、デザインや上質感、ユーザーの所有欲といったひと味違うポイントを満たそうとしていることが分かる。

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