ストライピングなら2Kソースも扱える
BlackMagicのテストツールによる非圧縮ビデオでは、HDDのRAIDをストライピングで組めば、720pや1080iはもちろん、一応2K(2048×1080ドット)@24fpsのソースも10bit(YUV 4:2:2)で扱える。HDDのミラーリングではSD解像度か、720p@50fpsという結果がだった。アップルのXsanのページによれば、一応100Mbps出ていれば720p@60fpsは扱えるようだが、余裕を見ての判断なのだろう。
ざっくりまとめると、「そこにシビれる、あこがれるゥ!!」」という速さを見せつけてくれた訳だ(Thunderboltなだけに)。2003年にPower Mac G4やPowerBook G4に採用されて、「FireWire 400に比べて圧倒的じゃないか!!」と全Macユーザー(?)の導火線に火をつけまくったFireWire 800も、10年という節目を前に徐々にフェードアウトしていくのだなと実感してしまった。
外付けHDDもUSB接続なら、2TBクラスが1万円前後で買えてしまうご時世、Thunderbolt接続の製品はまだまだ高いが、逆にあと10年ぐらいは戦えると見込んで買うのもアリなのかもしれない。特に業務ユーザーなら、ファイルコピーの時間は少しでも短い方がいいはず。
一般ユーザーでも、iMovieを使う人なら気になるところだろう。iMovieは、HDVやAVCHDの映像を直に扱えず、中間ファイルの「Apple Intermediate Codec」に変換することになる。このおかげでマシンの負荷が減るのだが、ファイル容量がとんでもなく増える。アップルのPDF資料によれば、720p@30fpsで毎秒7MB(1時間で25GB)、1080i@60fpsでは毎秒14MB(1時間で49GB)ほどだ。
特にMacBook Airの内蔵ストレージは限られるので、編集時は内蔵に置いておいて、終わったら外付け移動させて保存するという使い方をしていると、Thunderbolt接続の速さが生きてくる。写真でいえば「Aperture」はMacに最初から入っている「iPhoto」と異なり、ライブラリを統合できるので、こうした内蔵/外付けでの運用に向いている。
問題はまだ対応機器が少ないことで、アップルがドライバーを提供していないため、MacですらBoot CampでWindowsを起動した際には使えない。ちなみにMacにつないだままWindowsで起動し直すとマシンがクラッシュする鬼仕様だ。あれだけプッシュしているのに、業務ユーザーが使っていそうなMac ProにThunderbolt端子が備わっていないのも残念だ。
とはいえ、その辺は時間が解決しそうな話でもある。ネットではWWDCにて新型Macが発売されるというウワサが飛び交っているし、今年1月のInternational CESでベルキンが参考展示していた各種端子増設ユニット「Thunderbolt Express Dock」など魅力的な商品も控えている。新しもの好きならぜひゲットして、その速度を体感してみるべし!
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