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手の届く大容量で“サンダボHDD”がやってきた

速いは正義! My Book Thunderbolt Duoを徹底レビュー

2012年05月25日 12時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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USB 2.0の20倍、USB 3.0の2倍速いインターフェース
「Thunderbolt」をおさらい

Thunderboltロゴ。どうでもいい話ですが、サンダー(ボルト)とかファイアー(ワイヤー)とか、名前が中二っぽい感じでいいですよね

 まずはThunderboltについて簡単におさらいしておこう。最大の特徴は、何と言っても理論値で10Gbpsというデータ転送速度で、USB 3.0(5Gbps)の2倍、FireWire 800(800Mbps)の12倍、USB 2.0(480Mbps)にいたっては20倍の速度を誇る。

 ストレージやディスプレーなどを同じケーブルで扱えるのもメリットだ。例えば、Thunderbolt端子が1つしかないMacBook Airでも、外付けHDDとディスプレーをデイジーチェーンでつないで、高速なデータ転送と拡張性を両立することが可能だ(詳しくはこちらの記事)。メタルタイプのケーブルの場合、最大10Wの電源を供給できるのもノートユーザーにとってはうれしいところだろう(USB 2.0は2.5W、3.0でも4.5W)。

 今回のレビュー対象となるMy Book Thunderbolt Duoは、3.5インチHDDを2基内蔵しており、OS Xの「ディスクユーティリティ」を使ってRAIDが組める。RAIDは、複数台のディスクをひとつに結合して使う技術のこと。データを分散させることで読み書きの速度をアップさせる「ストライピング」や、複数台に同じ内容を書き込むことでディスクの故障に備える「ミラーリング」などが選択可能だ。

電源はACアダプター。iPhoneを一回りちいさくしたサイズなのでやや場所をとる。冷却ファン内蔵で熱くなると排気してくれるのはうれしいところ

インターフェースはいさぎよくThunderboltのみなので、ここ1年ほどで出たMacでしか使えない。せめてUSBがあれば、古いMacと直接データをやり取りできて便利だったのだが……

ディスクをユーザーの手で交換できるのもMy Book Thunderbolt Duoのメリット。外蓋を空け、ねじを回して内蓋を取り外してHDDをすぐに引き抜ける

現時点でのデメリットは対応製品が少ないことと、まだ高価ということ。本製品にはThunderboltのケーブルは付属しないので「Apple Thunderboltケーブル」を買う必要がある。これがまた4800円とお高い……

RAIDは「アプリケーション」→「ユーティリティ」内にある「ディスクユーティリティ」で作成できる。「RAID」タブに切り替えてRAIDのタイプを選び、My Book Thunderbolt Duoのストレージを2つ登録して「作成」を押そう

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