USB 2.0の20倍、USB 3.0の2倍速いインターフェース
「Thunderbolt」をおさらい
まずはThunderboltについて簡単におさらいしておこう。最大の特徴は、何と言っても理論値で10Gbpsというデータ転送速度で、USB 3.0(5Gbps)の2倍、FireWire 800(800Mbps)の12倍、USB 2.0(480Mbps)にいたっては20倍の速度を誇る。
ストレージやディスプレーなどを同じケーブルで扱えるのもメリットだ。例えば、Thunderbolt端子が1つしかないMacBook Airでも、外付けHDDとディスプレーをデイジーチェーンでつないで、高速なデータ転送と拡張性を両立することが可能だ(詳しくはこちらの記事)。メタルタイプのケーブルの場合、最大10Wの電源を供給できるのもノートユーザーにとってはうれしいところだろう(USB 2.0は2.5W、3.0でも4.5W)。
今回のレビュー対象となるMy Book Thunderbolt Duoは、3.5インチHDDを2基内蔵しており、OS Xの「ディスクユーティリティ」を使ってRAIDが組める。RAIDは、複数台のディスクをひとつに結合して使う技術のこと。データを分散させることで読み書きの速度をアップさせる「ストライピング」や、複数台に同じ内容を書き込むことでディスクの故障に備える「ミラーリング」などが選択可能だ。