日本ではまったく聞いたことがない
端末メーカーの展示もあった
以前の記事では(関連記事)、日本でも知られているメーカーの端末を紹介したが、もちろんそれ以外の端末メーカーも出展している。
中南米地域でのみビジネスしていたり、あるいはディストリビューターとの接触を狙って出展しているところもあり、どちらかというと“聞いたことがない”メーカーが少なくない。また、出展している端末メーカーの中には、従来型のフィーチャーフォンがメインになっているところもある。
スマートフォンがいくら普及しても、従来型の携帯電話も当面は需要が続くだろうし、データ通信環境が整備されておらず、スマートフォンのメリットを感じられないという地域もあるだろう。
emporia社の携帯電話は通話などの基本的な機能しか装備していないが、ボタンが大きく押しやすい。周囲をゴムなどで覆ったタフそうな製品もあり、作業中に手袋などをしたまま操作するような使い方や、小さなボタンでは操作しにくい人向けだという。スマートフォンのように高機能の電話機があるなら、通話はこんな単純な電話機にまかせてしまうというのもいいかもしれない。
逆にスマートフォンは、Androidが普及したこともあり、どのメーカーが作っても同じようになってしまう。もちろん、耐久性などには違いはあるのだろうが、機能的な違いは大手メーカーとそれほど変わらない。せいぜい一部の専用ソフトがあるかどうかだけだ。
いまやある程度の技術があれば、どこの国のメーカーでもスマートフォンを作れる時代になってしまったようだ。違いはブランドを持っているかどうかになりそうだ。大手のメーカーでも、設計だけで製造は外注というところがある。Android 4.0が動作するスマートフォンでも150ドル前後のコストで作れるという。そのうち製造メーカーがどこだかわからない、携帯事業者ブランドの端末が登場することになるかもしれない。
携帯の基地局には鉄塔や発電機も必要
会場で見かけた変なドロイド君写真も
CTIA WIRELESSと同時にTower Technology Summitも同じ会場で行なわれていた。こちらではアンテナやタワー、ディーゼル発電機といった基地局関連機器のメーカーが出展していた。
中には、通信機器を入れるラックケースのようなものとか、壁面に埋め込んでおいて、必要に応じて配線用の穴を空けるための部品なども見られた。携帯電話関連といってもあまり表に出てくるような企業は少ないのだが、それでも、ブルドーザーなどで有名なキャタピラ社などが発電機を、ポストイットで有名な3M社などが配線材料で出展していた。
さて、こういうイベントにつきもののの「着ぐるみ」だが、携帯電話関係ということもあり、Androidのマスコットである「Droid」が4体ほど会場で確認できた。うち2体はインテルブースで、うち1体は、京セラブースだった。