回線速度は都内ならば上々
すでに紹介した通り、3Gデータ通信にはソフトバンク網を利用し、カテゴリとしてはULTRA SPEEDになる。下り最大42Mbps、上り最大5.7Mbpsで他社製品に引けを取らないが、気になるのは実効速度だ。都内各所での計測の傾向は、結果から先に言えば下りは十分に早いが、上りについては1Mbps未満が多かった。写真1枚程度ならば気にならないが、圧縮ファイルの送信となるとやや心許ない。
また、レイテンシは東京駅周辺とGW日中の秋葉原以外は、長くても202msでTwitterやGmailのチェックならば問題ナシ! しかし、下りで最大42Mbpsに近い数値が出る場所はあるんだろうか……。
自宅回線にもモバイル回線にも◎
導入プランとしては、すでに単体のモバイル無線LANルーターを持っているが、常用するほどではなく荷物を減らしたい人にオススメ。電話としても運用できるし、常用しないのであれば3Gデータ通信時のバッテリー駆動時間実測3時間40分で十分だ。コスト的に見ても月額3880円に収まるため、SOHOや営業回り用としても便利だろう。
次に自宅回線として利用する場合でも(※)、ULTRA SPEEDのサービスエリアであることが前提になるが、下り8Mbps程度が出ていればネットブラウジングはそれほどストレスにならないし、固定電話を契約していないのであれば、やはりコスト面でフレッツ導入などに勝る。おなじみの「もう1台無料キャンペーン」の1台目(ウィルコムプランWは1台目でしか選択できない)にして、2台目にイエデンワやストラップフォンという選択肢もあるため、後発ながら自分のライフスタイルの合わせやすい点が、最大の特長といってもいいだろう。
※利用の前々月の月間パケット通信量が3000万パケット(3662MB)を超えると速度制限の対象とる。
圧倒的な待受時間を考えると、外出時は当然として、非常時の通話手段並びにネットワーク接続手段としても検討できる。契約プランとしても明瞭な「PORTUS WX02S」は、バッテリー駆動時間はもちろんのこと、Wi-Fiルーターとしても扱いやすいので、荷物を減らしつつ通話手段とWi-Fi環境を維持したいというユーザーは迷わずチェックしてほしい。
この連載の記事
-
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も -
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した - この連載の一覧へ