PFUのニューモデル「S1300i」は待望のAndroid&Dropbox対応
紙文書はモバイル&クラウドで神整理! ScanSnapフル活用術
2012年06月05日 11時00分更新
デジタル文書をクラウド連携!
S1300i を使った分別管理のコツはわかっていただけたと思う。そしてさらに、スキャンしたデータの使い勝手を向上する手段がある。2010年のモデルからScanSnapに備わった「クラウド連携」機能だ。データをクラウドに保存することで、外出先からもモバイル機器などを経由して文書データを利用できる。
クイックメニューから「Evernote」「SugarSync」「Googleドキュメント」などと、今回新たに加わった「Dropbox」といったクラウドサービスにアクセスし、そのままスキャンしたデータを保存できる。なお、それらのクラウドサービスを利用するには、各サービスのアカウントを取得して、クライアントソフトをインストールして初期設定を完了しておく必要がある。
また、Android端末にも文書データを簡単に転送できるようになった。すでにiPad/iPhone向けScanSnap対応アプリ「ScanSnap Connect Application」が無償で提供されていて、スキャン後に文書データをiPad/iPhoneに転送できたが、このS1300i よりAndroidスマホ/タブレット対応した同アプリも無償で提供されることとなったのだ。文書データは、無線LAN経由でパソコンを操作することなく簡単保存できる。S1300i とスマホ/タブレットを活用することで、より便利にデジタル整理術を実践できる。
他にも強化点がある。ScanSnapシリーズは基本的にA4サイズの用紙をスキャンする仕様になっている。そのためA3サイズの文書をデータ化するには、「A3キャリアシート」を使い、2つ折りにしたA3サイズの用紙を両面スキャンして合成することで、1枚のA3文書としてデータ化する。
ところがS1300i はキャリアシートに対応しない……しかし大丈夫! キャリアシートを使わなくても「ScanSnap Organizer」の「見開き作成機能」で、A4サイズの文書データ2枚を合成して1枚のA3文書データにすることができる。
デジタルデータ化したいA3文書があったら、どうせ捨てるものと割り切って、半分に裁断して通常のA4文書と同じようにスキャンすればいいのだ。大判の紙文書もこれでガンガン整理可能だ。
今しか使わない文書データは「ScanSnap Folder」で速攻処理
S1300i にはもう1つ便利な機能が新搭載されている。「ScanSnap Folder」だ。
「突然メールで領収書の送付を頼まれた」「パワポ制作中に手持ちの紙資料の図表を差し込んで使いたい」……というような経験は社会人ならよくあることだろう。
S1300i を使って、文書データを保存することももちろん重要だが、今しか使わない文書データをわざわざパソコンに保存する必要がないなんて需要もある。そんなニーズに応えるのが「ScanSnap Folder」なのだ。以下にGmailでメールを作成して、「ScanSnap Folder」を使って文書データを添付する手順を解説する。
このように、ソフト側から「開く」操作で「ScanSnap Folder」を指定し、そのあとで通常のスキャン操作を行なうことで直接スキャンデータを開けるので、アプリケーション上で一連の動作が完了し、添付間違いを防ぐことができるわけだ。
また、ScanSnap Folderのデータは一定期間が経過すると自動的に消去されるので、その意味でも通常の「文書データの管理」とは異なる操作体系であることがわかる。しかしこの機能も便利。積極的に使ってみてほしい。
なお、今回の新機能である「Dropbox連携」「Android対応」「ScanSnap Folder」は、ソフトウェアアップデートにより従来機種でも利用できるので、旧モデルを使っている人たちも今回のデジタル整理術を試してみてほしい。