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法人向け製品のラインアップ名称変更、提供プログラムの種類拡充

成長株ナンバーワンのESETが新バージョンで大きな進化

2012年05月29日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が国内総販売代理店を担うセキュリティ対策ソフト「ESET(イーセット)セキュリティソフトウェア シリーズ」の法人向け製品の新バージョンのβ版が5月に公開された。製品名も刷新した、新バージョンの概要について、開発元であるESETのアジア担当者に聞いた。

グローバルでの利用は1億700万を突破

 ESETはスロバキアを本拠地とするグローバル企業で、ESETブランドのセキュリティ対策ソフトを世界180カ国に展開している。ベースとなるウイルスの検知技術自体が生まれて25周年、会社が設立されて20周年目を迎える今年、「グローバルでのユーザー数は1億700万人を超えた。調査会社によるコンシューマ分野でのエンドポイントセキュリティの成長率もここ数年は一番高い」(ESET APAC チャネルマーケティングマネージャー パービンダー・ワリア氏)と業績も絶好調のようだ。

ESET APAC チャネルマーケティングマネージャー パービンダー・ワリア氏

 新バージョンでは、まず製品の名称が改められ、総合セキュリティソフト「ESET Smart Security」の製品名が「ESET Endpoint Security」に、ウイルス・スパイウェア対策の「ESET NOD32 アンチウイルス」の製品名が「ESET Endpoint アンチウイルス」になった。

 ESET Endpoint Securityは、アンチウイルスや双方向のファイアウォール、URLフィルタリング、Webセキュリティ、IPSなどを含む全部入りの総合セキュリティ対策ソフト。新バージョンではデバイス管理や汎用ログフォーマットのサポートなどのほか、いくつものユニークな機能を持っている。

 たとえば、「ロールバックシグネチャアップデート」は文字通りシグネチャを過去の世代に戻せる機能。「アップデートの際に不具合が起こる場合は、ロールバックすることが可能になる。既存のユーザーのフィードバックを反映したものだ」(ワリア氏)。

 さらに「ESET Live Grid」では、スキャン済みのファイルが登録されたデータベースに問い合わせることで、不要なスキャンをスキップできるというもの。他社製品がクラウドをマルウェアや標的型攻撃などブラックリストとして使うのに対し、ホワイトリストとして利用する点が興味深い。スキャンの負荷を軽減するのが目的なので、検出精度がクラウドに依存することもない。

サーバーOS専用プログラムも提供へ

 管理という点でも進化している。従来、専用の管理ツールを用いていたが、新バージョンではWebブラウザベースの「ダッシュボード」が利用できる。クライアントから収集した情報や管理用サーバーのCPU、データベースのパフォーマンス情報を、管理者が選択してWebブラウザに表示可能だ。

新たに搭載するWebブラウザベースの「ダッシュボード」(ベータ版プログラムにおいては、英語表記となります)

 さらに、インストールするコンポーネントが選べるのもユニーク。「もともとESETは動作が軽快で、高速なのが売りだ。他社の製品のように機能のオンオフではなく、不要なモジュール自体をインストールしないで済む」(ワリア氏)という。

 現在、ESETはWindowsやMac OSをサポートしているが、新バージョンではWindows Server専用のプログラムも提供される。新バージョンの日本での販売開始時期は未定だが、クライアントからサーバーまで、ぜひセットで利用したいものだ。

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