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まかふぃーぶはじめました 第11回

まかふぃーぶ:イラストレーター・漫画家のPCセキュリティをチェック(前編)

漫画家の敵はウイルスではなく、ウイルスチェックだ!?

2012年06月13日 11時00分更新

文● まかふぃーぶ 漫画●木野陽

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作業用PCのWindowsエクスペリエンスの結果。スコアは7.5。プライマリの型番をチェックし忘れてしまったが、スコア的にSSDと思われる

意外とシビアなセキュリティソフト選び

 木野さんの作業用PCは、上記の通りハイスペック機なのだが、仕事上、メモリーの大半をPhotoshopが持って行ってしまうため、セキュリティソフトのウイルスチェックが始まった途端にフリーズというアクシデントをたびたび経験しているという。

 また、液晶タブレットや画像編集ソフトとの競合も怖いとのことで、現在はマイクロソフト製のSecurity Essentialsをインストール中とのこと。

 少し話は反れるが、Photoshopは使用メモリー量を設定できる。Photoshopがサクサク動いてくれるようにガッツリとメモリーを割り振るというのはよくある手だが、ここで8割以上を割り振るとOS側のメモリーが足りなくなり、ハング率が上昇してしまう。

 PhotoshopはOS上で動くアプリケーションなので当然の挙動だが、意外と9割以上を割り振っている人も多い。メモリーはだいぶ安くなっているので、16GBや32GBにした上で8割程度の割り振りが望ましいだろう。そうすることで、バックグラウンドで動くアプリ間でのメモリーの奪い合いも減り、安定動作が見込める。

ホカムラ部長 「市販のセキュリティ対策ソフトを使っていたことはありますか?」

木野 「以前使っていたんですけど、2004~2006年あたりかな、ちょうど使っていたソフトの処理が重くなっていった時期があって……やっぱり絵が中断するんです。一番恐ろしかったのは、保存中にスキャンが始まってハングする→保存中だったのでデータが全部ぶっ壊れるというアクシデントがありまして……」

 記憶にある読者さんもいると思うが、たしかに2004~2006年付近のセキュリティ対策ソフトは、機能も増え、動作が重いものもあった。それこそノートPCにインストールするには厳しいだろうと思うくらいで、筆者もそこでセキュリティ対策ソフトの見直しを迫られたものだ。

木野 「四六時中描いているので、使っていない時間がほとんどないんですよ。例えばスキャンを毎週に設定していても、締め切りが来てしまうとその時間帯に徹夜しているとか。いちいちそんなのスケジューリングしていられないよね、という話になります。そういう経験があって、なるべくおとなしいセキュリティ対策ソフトを使いたいと思ってます」

むらっち 「作画の他に事務や資料の作成・閲覧もこの作業用PCで?」

木野 「基本的にこれでやってます。メールはだいたいスマホのアプリで見てますね。PCで見る際はウェブメーラーを使っています」

ミハラ 「感染のリスクがある箇所というと、メールとブラウジングかなあ……USBメモリーなど直接挿す外付けハードウェアはほとんど使いませんし」

むらっち 「今回持ってきたのはマカフィー オール アクセス 2012の5ユーザー1年版。興味深いのは、オール アクセスという名のセキュリティ対策ソフトがあるわけではないんです。マカフィーはネットブックのような低性能PC用、全部入りのハイエンドPC用、スマホ用など数種類の製品を出しているのですが、オール アクセスはそれらをすべて自由に使える権利を買うようなものなんです。

 つまり、5人がそれぞれ手持ちのデバイスに片っ端からインストールする権利を持つ状態になるので、例えばここだと自作PCにトータルプロテクション、Mac bookにはインターネットセキュリティ Mac版を入れ、アンドロイドのスマホにはマカフィー モバイル セキュリティを入れて、ネットブックがあれば軽いアンチウイルス プラスを入れて……ということが1本で済みます。

 たくさんソフトを使ってるとそれだけ管理が煩雑になって、『こっちに入れたソフトは期限いつまでだっけ?』とか迷うことがあると思うんですが、それがなくなります。PC、Mac、スマホ、タブレットなど、いろいろ持っている人には便利です」

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