4K2K動画は意外と簡単に作れるのでは?
PCに高性能なグラフィックカードを組み合わせれば、4K2K出力を実現することは比較的容易。素材としてはデジタル一眼のカメラがあれば静止画素材は用意できる。そうなれば、動画制作も可能なのではないか?
実際のところ、これをすでに実践している人もいて、例えば「YouTube」で「4K2K」で検索をかけると、4K2K解像度のビデオ作品がいくつか見つかる。というわけで、筆者も実際に試してみることにした。
制作および4K2K体験のためにお借りしたPCは、日本HPの「HP Pavilion Desktop PC h8」シリーズ(直販価格7万5810円~)。ゲームにも対応したミニタワーPCで、今回お借りした機材はCPUにインテルのCore i5-3450(3.50GHz)、グラフィックカードに「AMD Radeon HD 7770」を搭載していた。なお、基本的にはRadeon HD 7xxx番台はHDMIの4K2K出力に対応している。
上記の仕様(デフォルトのスペックからグラフィックカードを変えただけ)での直販価格は9万7125円(送料込み)。4K2K動画を制作するだけなら要求スペックはそれほど高くはないので、多くの人が現有のパソコンを使って試せるだろう(800万画素以上の撮影ができるデジカメは必要)。
素材となる静止画は、デジタル一眼レフカメラの「PENTAX K-5」(15-55WRレンズキット、実売価格8万4000円前後)を使った。1628万画素のCMOSセンサーを搭載し、最大4928×3264ドットの写真撮影が可能。動画撮影機能も備えており、1920×1080/25p撮影も可能だ。
本機を選んだ最大の理由は「タイムラプス撮影」(インターバル撮影)ができること。これは指定の時間内に決められた時間間隔でカメラが自動的にシャッターを切る機能で、いわゆる定点観測などのための機能だ。
さっそく素材作りに挑戦してみた。マンションの窓からビル街が暮れていく様子を撮影。毎秒24コマの動画とするならば1秒あたり24枚必要で、10秒くらいの動画にするため撮影枚数は240枚とした。撮影間隔は30秒に1回。1分で2枚、1時間で120枚撮影することになるので、撮影時間は2時間ほどかかる。
ちなみに、上記で撮影した写真できるのは定点観測的な動画のみとなるが、超高速連写が可能なデジカメを使えば普通に動きのある動画も撮影できる。例えばカシオ計算機の「Hi-Speed EXILIM」では秒間30枚の高速連写ができるので、これを使えば30コマの4K2K動画が製作できる(ただし秒間30枚で記録できるのは1秒間だけ)。
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