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プリンストンのデジギア道 第2回

エクスプレスキーとナビゲーションホイールと備えて大進化!

筆圧2048レベル対応のペンタブレット「Sirius W Tablet」

2012年05月25日 11時00分更新

文● 芳村篤志、写真●篠原孝志(パシャ)

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ハイエンドモデルにも引けを取らない実力

 使用前の準備は、専用ドライバーをインストールして、ペンタブとPCをUSB接続するだけと、いたって簡単。インストールされると、タスクバーにアイコンが現れ、それを押すと、ペン先の硬さの調整などといった各種設定ができる。

タブレットの各種設定画面。エクスプレスキー・ナビゲーションホイールの割り当て変更もココで行なう

 エクスプレスキーは、デフォルトで上から「左クリック」「消しゴム」「Altキー」「右クリック」という設定(左利きモードにしても、上から順に見たボタンの割当は同じ)。なお「消しゴム」に関しては、アドビ システムズの「Photoshop」シリーズのみ動作確認となっていた。

 また、ナビゲーションホイールは、中央の丸ボタンを押すことで「画面スクロール」「ズームイン・アウト」「ボリューム」と切り替わる。これは上下ともに同じように動作するので、右利き仕様・左利き仕様によって、どちらか使いやすい方を利用すればよいだろう。

ナビゲーションホイールの中央には、機能切り替えのボタンが用意されている

 読み取りパッド部は、本体のほかの箇所と比べて、表面がザラザラしていて、ペンを動かすとカリカリコリコリとした感じ。かなり硬めの書き味で、このあたりの感触は、ユーザー個々人によって好みが別れるかもしれない。

読み取り部分の表面は、まるでスケッチブックのように、ザラザラとした質感。ペンを走らせると、カリカリと音が響く

 さて、実際にちょっと線画を描いてみたのだが、確かにペンへのちょっとした力の入れ具合で線のタッチが変わる。想像していた以上に繊細な反応で“筆圧2048レベル”の実力の一端を実感できた。とはいえ、筆圧の入れ方はかなり微妙に変えていかないと、太さが急激に変わるといったことも。実際に使っていくうちに、自分に合ったペンの硬さなどを見出すなど、使い慣れが必要になるだろう。

 著者は、プロのイラストレーターではないので、その実力の真髄までは迫ることは叶わなかったが、それでも基本的な性能の高さは実感できる1台。加えて、エクスプレスキー・ナビゲーションホイールの搭載により、使いやすさの面も格段に進化を遂げている。

おもな仕様
読み取り範囲 幅203.2×奥行き127mm
読み取り分解能 0.005mm
読み取り精度 +/-0.5mm
傾き検知 +/-45レベル
読み取り速度 200rps
筆圧レベル 2048段階
サイズ 幅347×奥行き234×高さ17mm
重量 タブレット本体 約700g(USBケーブル含まず)/ペン約10g
電源 USBバスパワー
対応OS Windows 7SP1/Vista SP2/XP SP3、Mac OS X 10.4~10.7
価格 オープン価格(実売予想価格1万4800円前後)

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