NEXTGEAR-MICRO im600PA2-SPなら、俺の嫁もぬるぬる動くぞ

マウスコンピューターのゲーミングPCでPSO2cβを遊び倒した

文●林 佑樹

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プレミアすぎるNEXTGEAR-MICRO im600PA2-SP

 NEXTGEAR-MICRO im600PA2-SPは、ハイエンドゲーミングモデルに位置づけられており、妥協のないスペックが特長。先に書いておくと、ゲーミング以外の用途にもばっちりな構成になっている。

 筆者宅に届いたのは、比類なき最強構成で、CPUはintel Core i7-3770K、グラフィックはGeForce GTX680、メモリーは32GB……とまぁ、CPUは発売されたばかりの第3世代Core i7で、シングルGPUでは現時点最強のGeForce GTX680、メモリーは特盛り32GBなので、PSO2がどう動くかとか気にしなくていいじゃないですか、インストールすれば他のPCタイトルも楽しくプレイ確定ですよなスペックだ。

後述のベンチマークでそのあたりはよくわかるだろう。なお、これはあくまでもサンプル機でのメーカー・型番であることに注意していただきたい。

ほぼ全面メッシュの筐体を採用している

 ではまず、NEXTGEAR-MICRO im600PA2-SPの外観から見ていこう。マイクロタワーを採用しているが、筐体の大半がメッシュ加工されている。またケース内は意外にも広々としている。ケース内を開くと、上段に5インチベイ×1、3.5インチベイ×1があり、下段には電源と3.5インチベイ×2があり、エアフローを阻害しない作りだ。

背面はシンプル。PS/2×1、LAN×1、USB 2.0×6、USB 3.0×2、DVI-E、VGA、5.1ch出力になっている。水冷にも対応するケースなので、好みで変更してみるのもいいだろう

側面から見たところ。L字を描くわかりやすいエアフローになっている。また中段部分になにもないので、長いグラフィックボードを入れても安心

 また、流行の煙突排気も取り入れており、L字を描く明瞭なエアフローを主軸にしている。吸気・排気ファンを見てみると、フロント側に吸気用として12cmファンがあり、3.5インチベイ前にも8cmファンが用意されている。

中段部には12cm吸気ファンがある

下段部には8cm吸気ファン

 側板パネルのメッシュ面積も大きく、自然吸気率も上々といったところだ。排気ファンは背部に8cmファン、天井部に12cmファンを備えている。ベンチマーク時の熱を見ると、主に12cmファン側から排気されている状態だった。

 拡張性を見てみよう。マザーはMicro-ATXで、PCI Express x16×1、PCI Expressx16形状のPCI Expressx4 ×1の構成。ただし、GeForce GTX680が2スロット消費することに留意しておこう。オンラインゲーム中心であれば、NICを追加するくらいなので、あまり問題ではないだろう。

Geforce GTX680はZOTAC製を採用。高負荷時でもファンの駆動音は気にならないレベル

メモリーはADATA DDR3 1333の8GBモジュール

 ストレージ回りを見てみよう。システムがインストールされているSSDは、2.5インチベイの下に取り付けられている。発熱も少ないので正しい配置だ。3.5インチベイ×2は筐体下部にあって、録画もするという場合は心許ない数だが、USB 3.0対応のHDDがあればその点は解消できるし、HDD 3TB×2にしておけば早々困ることはない。

システムドライブになっているADATA SSD S511 120GBは、3.5インチベイの下にマウントされている

下段の3.5インチベイはネジレス

 多くのBTOパソコン、とくにゲーミングを謳うPCは多いのだが、上記のスペック以上に気になる点はある。それはケースのエアフロー設計と電源、マザーだ。よくオンラインゲーム関連掲示板では、CPUとGPUばかり注目されるが、それらはすべて電源が送り出す電気によって動作している。もちろん、へなちょこ電源で故障した場合には、パーツもセットで昇天するケースも多い。

 正直いえば、CPUやGPUは二の次で、電源とマザーに注目するほうがいいのだが、NEXTGEAR-MICRO im600PA2-SPの電源は、FPS700-80EGN。老舗の電源メーカーで、80PLUSの規格も取得している良質なものだ。ヘヴィに酷使しても不安はなく、ベンチマークを24時間回しても問題らしい問題は生じなかった。

 マザーボードは、MSI製Z77MA-S41。現状、マウス製品専用として投入されているもので詳しい情報がないのだが、MSI製Z77A-GD55に近しい仕上がりと思われる。

電源はFPS700-80EGN。詳細なスペックは写真を見てもらいたいが、出力回りに不満はないもの

マザーはMSI Z77MA-S41

メンテナンス時には電源内にネジを落とさないように注意。末端部の隙間が大きく、内部にネジが落ちてしまうので、紙を挟んでおくといいだろう

 ゲームプレイは基本長時間で、その間、PCには多大な負荷がかかり続ける。スペックも大切だが、メンテナンス性も重要で、その辺りを意識していないゲーミングPCは論外といってもいい。NEXTGEAR-MICRO im600PA2-SPの場合は、基礎部分も申し分なく、長時間のプレイを想定しているため、安心度は格段に高い。

フロント上部にはマルチカードリーダーとUSB 2.0×2、USB 3.0×1、イヤホンジャック、マイクジャックがある

120Hz駆動パネルのゲーミング液晶ディスプレーも登場!

 とまあ、調子よくPC本体をいじっていたところ、編集部からもう1つ巨大な箱が送られてきた。中身を開けたらディスプレーと、「これを使ってプレイすること。義務」と書かれたメモが。

 どうやらこの巨大ディスプレーは、iiyama製パネルを使った27型ゲーミング液晶ディスプレー「ProLite G2773HS」のようだ。120Hzのリフレッシュレートで映像表示できるだけでなく、オーバードライブ機能によって応答速度を最高1msまで短縮可能なので、残像感の低減が期待できる。解像度は1920×1080ピクセルでフルハイビジョン表示に対応。

 要するに「一瞬の隙が命取りになるFPSなどを愛好するPCゲーマーには、本体だけでなくディスプレーにも専用製品があってしかるべき!」というマウスコンピューター&iiyamaの熱い魂の結晶なのだ(たぶん)。

 というわけで、ProLite G2773HSをつなげてプレイ。PSO2は、FPSほど残像や応答速度が命取りになるゲームではないが、残像感の軽減は視認性をアップしてくれるので大歓迎。応答速度短縮もFPSや対戦格闘メインのゲーマーには福音と言えるだろう。

 インターフェースは、HDMI端子、HDCP機能付DVI-D端子、D-Subミニ15ピンの3系統入力。HDMIケーブルとデュアルリンクDVIケーブルが同梱されている。

27型ゲーミング液晶ディスプレー「ProLite G2773HS」。27型の大きさで1920×1080ピクセルだと、文字の視認性抜群。これはゲーミングだけでなく普段使いでもうれしい

インターフェース部分。左からD-Subミニ15ピン、HDCP機能付DVI-D端子、HDMI端子の順