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発表されたばかりのコンテナ型DC(1/10)も披露!

コンテナ型DCやビッグデータも!富士通フォーラムをのぞく

2012年05月16日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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5月17日・18日の2日間、東京国際フォーラムにおいて「富士通フォーラム2012」が開催される。2年ぶりの開催となる今回は「Reshaping ICT - Reshaping Business」を掲げ、約110種類のデモや展示が披露されるという。報道陣に公開された展示のうち、特にIT関連の展示を見ていきたい。

間接外気冷却方式を採用したコンテナ型DC

 まずは本日発表されたばかりのコンテナ型データセンターだ。会場に展示されていたのは1/10の模型だが、1コンテナに8つのラックを搭載できるコンテナ型データセンターの概要を俯瞰できる。同社製品の特徴は、間接外気冷却方式を採用し、外気を直接コンテナ内に入れないという点。湿度やホコリ、虫などの影響を抑えられるのがメリットだ。また、コンテナ筐体、空調ユニット、電源(受電盤)などの単位で増設が可能なモジュラー型というのも大きな特徴といえる。

富士通のコンテナ型データセンターの模型

 法規制の緩和などで普及の兆しの見えたと思われたコンテナ型データセンターだが、なかなか導入の話は聞かない。国内大手の富士通の参入により、導入も期待される。出荷は2012年10月の予定。

 また、Xeon E5プロセッサー搭載のサーバーも披露された。ラックマウント型サーバーのPRIMERGY RX200には、電源の代わりに搭載可能なバッテリが参考出品されていた。「1分程度しかもたないが、データセンターであれば自家発電機が稼働するまでの時間は十分に稼げる」(説明員)ということで、データセンターの電力不足に対応する。

ラックマウントサーバー搭載できるバッテリ

SPARCやSolaris環境のサポートも続ける

 さらに、Solaris8/9を最新サーバーに載せ替えるサービスについても展示があった。Sun FireやPRIMEPOWERのSolaris上で動作している業務アプリケーション等も多いと思われるが、富士通ではこれらの環境を「Oracle Solaris Legacy Container」で仮想化し、最新のSPARC Enterpriseサーバーに載せ替える。他のOSを集約することも可能で、「昨年だけで200件くらいの実績ができた」(説明員)とニーズは高いという。

 その他、最新ストレージやFGCP/A5などのクラウドも披露されたほか、同社がビッグデータにも大きなスペースが割かれている。車を軸としたICTの世界や位置情報を活用したクラウドサービス、家電のログを活用した製品競争力強化、画像解析技術とスマートフォンでお肌のシミやくすみなどを調べるスキンチェックサービスなど、同社の力の入れ具合がわかる。

光ファイバーでデータセンターの温度を測定する

Vehicle-ICTと呼ばれる次世代ビークルを軸にしたICT

 富士通フォーラムでは、こうしたIT系の展示のほか、ビジネスやエネルギー、インフラ系のソリューションなども大きくフィーチャーしており、見応えのあるイベントとなっている。

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