iOSデバイスに特化した「iPhonePEOPLE 2012年6月号」も付属
より濃く、深く! 新時代にあわせて進化する「MacPeople」
2012年05月15日 16時00分更新
Lionのアイコンは初代Macの画面解像度より大きい
── 特集2は「デザインに見るAppleの歴史」ですね。
吉田 過去を振り返る記事は、読者の皆さんからの人気が高く、一方で後向きみたいに思われる方にも強い反応をしていただいて、総じて注目度が高いですね。またデザインといっても、特集2「デザインに見るAppleの歴史」はプロダクトデザインだけではなくて、ユーザーインターフェースやパッケージなども含めて総合的に取り上げています。
今回の記事で改めてなるほどと思ったのは、今のMac OS Xのアイコンで使える解像度の512×512ドットというサイズって、1984年に発売された「Macintosh 128k」の画面解像度(512×342ドット)を超えていることですね。
── いわれてみれば!
吉田 スゴいですよね。アイコンデザインも最初はモノクロだったこともあって、抽象的で視認性の高いものが求められていたけど、今は512×512ドットもあればそこそこ凝ったものが作れるわけです。そういう変遷を取り上げてます。ソフトやハードのパッケージも面白くて、1993年発売のカラクラ(一体型の「Macintosh Color Classic」)あたりの箱も載せてます。
── よく見つけましたね!
吉田 さすがに汚れていましたけどね。最初は、パッケージにもいろいろ文字が書いてあったものが、世間的にエコがいわれるようになってシンプルになった。そこからまたカラーでカッコいいデザインに戻したんだけど、最近は物流コストを削減するために省スペースにこだわってきている。PowerBook G4とMacBook Proを比べると、同じ15インチでも箱の厚みが全然違う。そういう話を書いています。
── 最近のアップル製品のパッケージは極限まで薄くなってますよね。
吉田 今回の第3世代Apple TVは、日本だけ箱がでかくなったんですが、なぜかというと一回空けるとケーブルが戻せなくなるからなんですよね。たぶん、工場にプロフェッショナルがいるはず(笑)。それぐらいコンパクト化するのための涙ぐましい努力がすごいなと思う。ハードのパッケージ、ソフトのパッケージといった感じで、見開き単位で取り上げているので、「また振り返りネタか」と思わずにぜひ読んでみてください。
特集3「Macでリモート研究所」、
特集4「やみつきゲームアプリ10選」
── 特集3、特集4のポイントは?
吉田 特集3「Macでリモート研究所」では、Macでできるリモート操作ネタを全部盛り込んだ感じです。MacとWindows、MacとMac、Macからウェブカメラといった話のほか、iOSから家電を操作する話も掲載しました。これもページ数が増えたおかげで、関連するネタを全部盛り込めた感じですね。俺も会社ではMacの共有機能を使って、サーバールームのサーバーを操作してたりします。
特集4「やみつきゲームアプリ10選」では、Mac App Storeで買えるアプリから厳選したゲームを紹介してます。最近、ひまつぶしで遊ぶのにぴったりなゲームが増えてましたからね。ゴルフや麻雀といったベーシックなものから、「ダーククエスト〜Alliance〜」「オーダー&カオス オンライン」などがっつりやり込めるRPGタイトルまであったりする。日本語対応してるものも多く、英語版でも謎解きゲーム系は平易な英語なので分かりやすい。
実は、「やみつきゲームアプリ10選」デザインにもこだわっていて、ゲーム雑誌を担当しているデザイナーさんに作ってもらっています。
岡村靖幸さんインタビュー、カヒミカリィさん登場の
「ユザーンの川越コンピューター学園」も注目
吉田 そのほか本誌の連載でいうと、インタビューページ「People Watching」が、古くからのMacユーザーの岡村靖幸さんです。実際にお会いさせていただきましたが、落ち着いた感じで話す方ですね。あとはタブラ奏者・ユザーンさんの連載「ユザーンの川越コンピューター学園」のゲストにも要注目。なんとカヒミカリィさん(関連記事)。
── おおお! 坂本美雨さん、大宮エリーさん、小山田圭吾さん、原田郁子さんとゲストが豪華すぎますよね。
吉田 こちらもインタビューに立ち会ったんですが、カヒミカリィさんはイメージそのままで、周りの時間がゆったりする感じです。