Ivy Bridge/USB 3.0/Retinaディスプレー搭載、
薄型MacBook Proが登場か?
前述のように、WWDCはアプリケーション開発者のためのカンファレンスであり、本来であれば新ハードウェアを期待できるものではない。新製品が発表されたばかりのiPadはいうに及ばず、新型iPhoneについてもどの程度期待できるかは未知数だ。
だが、「Mac新製品」の「One more thing…」に期待するユーザーは多く、これに関する噂が増え続けている。特にインテルが第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridge)を発表、さらに超低電圧版の製品ラインが6月と予想されており、“主要顧客”の1社として「アップルがIvy Bridge搭載ノート」を発表するのではないかとみられている。
14日(現地時間)、米Bloombergが関係者からの話として報じた記事によれば、インテルの最新プロセッサーを搭載した、薄型ノートがWWDCのタイミングで発表されることになるという。特に、現行の0.95インチ(約24.1mm)よりもさらに薄くなることが最大の特徴としている。
これだけだと不明な点が多いが、9 to 5 Macではリーク情報としてより詳細なスペックに触れている。
例えば、モックとして紹介している画像によれば、従来のMacBook ProがDVDスーパードライブを必ず搭載していたのに対し、新型MacBook Proではそれが排除され、代わりに薄さを実現しているといった具合だ。それにともない、キーボード上の“ディスクイジェクト”ボタンが電源ボタンとなり、さらに「Retinaディスプレー搭載」や「USB 3.0」サポートを実現しているという。
Retinaディスプレー採用の噂は以前からあり、実現される場合は、iPhone/iPad同様に現行解像度のちょうど縦横2倍ずつを目指すとみられ、既存アプリケーションの流用も問題なさそうだ。USB 3.0については外付けHDDなど対応ハードウェアが増えつつあり、もしMacBook Proで採用されると、普及にさらに弾みがつくとみられる。
また、MacBook Proにおいて光学式ドライブを廃して薄型化を目指す場合、「MacBook Air」との違いをどう打ち出すか、ブランディングが問題となりえるだろう。
MacBook Proの13インチモデルが事実上廃止され、ディスプレーのインチ数でProとAirを切り分けるのか。あるいは、“Air”、“Pro”を取り払い、シンプルに「MacBook」に名称を統一する可能性、はたまた新MacBook Proにふさしい新名称が付けられるという可能性もあり、非常に興味深い。
