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新「iPad」は今こそ買い時! そのすべてを徹底検証 第3回

新iPad/iPad 2/初代iPad、ベンチマークで性能比較!

2012年05月15日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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意外と使える!
新iPadのiShigtカメラ

 新iPadのiSightカメラは、前回に紹介した通り500万画素裏面照射型CMOSセンサーを利用しており、ユニットとしてはiPhone 4と同じものを採用している(iOS側で絵作りを制御して分かりにくくしているが、中央のマゼンダ被りがそれを証明している)。その本体サイズが難点だが、写真も撮りたいというユーザーにとっては、新iPadのiSightカメラは、iPad 2のものより優れているのは確かだ。

 ここでは、800万画素裏面照射型CMOSセンサーを搭載するiPhone 4Sとどの程度違うのか確かめるため、チェックを行なってみた。発色の確認には人物が一番なので、前回に引き続き、JDレイヤー・黒井あずさこと、あずにゃんに被写体になってもらった。

掲載した写真についての注意

 今回掲載した画像のうち、「iPad 2」、新「iPad」、「iPhone 4S」で撮影した写真については、縮小せずにそのまま利用している(ただし、PNG形式からJPEG形式に変換)。このため、iSightカメラで撮影したデータのサムネイル画像をクリックすると、新「iPad」の場合解像度2592×1936ドットの画像、「iPhone 4S」の場合2448×3264ドットの画像が表示される。閲覧の際には注意してほしい。

「iSightカメラ」(アウトカメラ)―晴天下/順光気味

 いずれも苦手なのか、そもそもOS側でのチューニングが原因なのか。肌色の“負けっぷり”がすごいため、撮影する必要がある場合はおとなしく木陰を利用したほうが無難だろう。

iPad 2。実機で見るとゲンナリするのだが、PC用ディスプレーで等倍で見るぶんには問題はない。肌の調子もよい

新iPad。青カビ回避の傾向からか、全体的に赤い。ただし、発色自体は良好だが、肝心の顔の肌が太陽光に負けているので、やはり人を撮るならモロ順光は回避すべき

iPhone 4S。Exmor R for mobileを搭載するほかのスマートホン同様、肌の色の出が独特という傾向がある

「FaceTimeカメラ」(インカメラ)―晴天下/順光気味

iPad 2。やや暗めだが、発色のバランス自体はいい

新iPad。全体的に黄色に倒れている雰囲気だが、おおむね良好。また次の写真を見ると、iPhone 4Sと同ユニットであることも分かる

iPhone 4S。新iPadのインカメラと傾向は同じ

iSightカメラ―日陰

iPad 2。全体的にくすんでいるうえ、彩度が低くなってしまった

新iPad。日陰ではやはり良好な発色となり、色のバランスもいい。意外と好きな発色傾向だという人も多いのではないだろうか

同一画角から外れてしまっているが、iPhone 4S。新iPadよりも彩度豊かだが、好みが分かれるところだ

FaceTimeカメラ―日陰

iPad 2。意外とキレイに出ているが、背景の解像感がやはり低い、また微妙なゆがみも分かる

新iPad。ゆがみが若干気になるものの、良好

iPhone 4S。インカメラの場合は、iPhone 4Sのほうが肌色が強調されやすい模様

iSightカメラ―店舗内

iPad 2。かなりノイジーになってしまうが、店舗内の色味を拾っている

新iPad。実機で確認すると、ほぼ等倍なのでノイズが多いと分かるのだが、全体的に良好な絵になっている

iPhone 4S。もしかすると、チューニングは新iPadと同一なのかと疑いたくなるほど、よく似ている

FaceTimeカメラ―店舗内

iPad 2。全体的につぶれてしまっている

新iPad。ノイズが多くなってしまっているが、解像感はいい

iPhone 4S。やはり新iPadのFaceTimeカメラと同じ雰囲気になった

夜間の撮影は苦手

 ここまでのテストでは、夜や薄暗い部屋を除いて、3種類の状況での写真比較を行なってきた。では、夜や薄暗い部屋の場合は? というと、やはりノイズが多くなる。iPadシリーズはLEDフラッシュがなくそして重いため、あまり実用的ではない。手持ちの場合はとくに手ぶれが起きやすくなるため、外の風景であれば窓ガラスに密着させたり、「iPad Smart Cover」を使用して撮影するといい。

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