HTML5のWebベンチマーク
「HTML5のWebベンチマーク」は、Google ChromeなどHTML5対応ブラウザー対象のベンチマークで、チェック項目としては見慣れた人が多いはず。
Google Chrome以外の場合はHDDのRead、Write、Copyが計測されないという制限はあるが、そのほかの項目はチェック可能だ。新iPadでは、Retinaディスプレー対応のSafariを使ったテストとなるため、違いが出るだろうということでチョイスした。
その結果はというと、もっとも「ALL」のスコアが高かったのは、iPad 2となった。新iPadのスコアと比べてみると、描画性能に関連する「Rectangle」「Text」「Circle」「BitBit」の数値に大きな開きがある。これは、Retinaディスプレーが影響しているうえ、ベンチマーク用描写の際にグラフィックスコアを使用していないという理由が考えられる。純粋にA5Xの描写性能になっているのかもしれない。
確認したところ、実際にウェブサイトなどを表示させた際のレンダリング速度は、掲載した動画のようにほぼ同じ描画性能となっており、スコアの差を体感するのはニコニコ動画の弾幕くらいだった。だいぶ飽和している部分でもあるので、さほど意識しなくていいだろう。
初代iPad(左)、iPad 2(中央)、新iPad(右)で同時にASCII.jpを開いてみたところ。同一条件になるよう、キャッシュをクリアしてから行なっている。ベンチマークテストの数値と違い、iPad 2と新iPadにレンダリング速度の差があるようには見えない(ただし、ASCII.jpはHTML5ベースというわけではないので、参考程度にとどめてほしい) |
そのほかの項目はほぼ同等で、なかなか面白い結果になった。今回の記事にあたり、初代iPadを貸すよう頼んだ友人が、「やめてください! 泣いている子もいるんですよ!」と守るように抱えていたので、初代iPadには触れないでおこう。
Peacekeeper - free universal browser test for HTML5 from Futuremark
「Peacekeeper - free universal browser test for HTML5 from Futuremark」は、PC用ベンチマーク「3Dmark」でおなじみ、Futuremarkが作ったHTML5ベンチマークサイト。スペック通りといったベンチマーク結果だが、前述のHTML5のWebベンチマークと異なり、iPad 2と新iPadの差はほとんどない数値が表示された。
Kraken JavaScript Benchmark(version 1.1)
「Kraken JavaScript Benchmark」(version 1.1、ミラーサイト)を利用し、JavaScriptベンチマークもチェックしてみた。実際にウェブアプリで必要とされるベンチ項目を実行して、その処理時間が早いほど優れているというものだ。iPad 2と新iPadの性能はほぼ互角の結果になった。なお、初代iPadはテスト中にブラックアウトが頻発したため、計測を断念した。
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