ハイスペック&高解像度で快適さを重視
日本HP HP ENVY14シリーズ
日本HPの「HP ENVY14」シリーズは、同社製ウルトラブックのハイエンドモデルに位置付けられたゴージャスな製品だ。ほかのウルトラブックと比較すると価格は高めだが、そのぶんスペックに贅を尽くした製品である。
まずスペックで注目したいのは、14型で1600×900ドットと高解像度仕様の液晶ディスプレー。複数アプリを同時起動し並べて利用するユーザーには使い勝手のよいものとなっている。ディスプレーはあとからアップグレードできない要素なので、広い画面で快適に使いたいユーザーには見逃せないポイントだ。
CPUは4コアのCore i7-2677M(1.8GHz)、搭載メモリーは4GBとウルトラブックの平均クラス。ストレージも高速なSSDを256GBと余裕のある容量で搭載しているのも魅力である。重量約1.83kgと重めではあるが、バッテリー駆動時間は約9.5時間とかなりタフネスな数値を確保。モバイルメインなら手放せない性能と言えるだろう。
メーカーサイト直販モデルの「HP ENVY14-3004TU」は15万9810円、3年間のアクシデントサポート付きが16万2435円となっている。また、量販店モデルとして「HP ENVY14-3003TU」も用意されているが、こちらはCPUがCore i5-2467M(1.6GHz)に、SSDが128GBにと、一部スペックが変わっているので注意したい。
HP ENVY14 | ||
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型番 | HP ENVY14-3003TU | HP ENVY14-3004TU |
CPU | Core i5-2467M(1.6GHz) | Core i7-2677M(1.8GHz) |
メモリー | 4GB | |
グラフィックス | CPU内蔵 | |
ディスプレー | 14型 1600×900ドット | |
ストレージ | SSD 128GB | SSD 256GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 3.0 | |
インターフェース | USB 3.0(PowerShare)×1、USB 2.0(PowerShare)×1、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、LANポート×1、2in1メディアスロット(SD/SDHC/SDXC/マルチメディアカード対応) | |
サイズ | 幅327×奥行き221×高さ20mm | |
質量 | 約 1.83kg | |
バッテリー駆動時間 | 約9時間30分 | |
OS | Windows 7 Home Premium SP1(64bit) | |
価格 | 12万円前後 | 15万9810円 |
老舗メーカーのノウハウが詰まった超軽量かつ堅牢ボディが魅力
東芝 dynabook R631シリーズ
古くから名作モバイルノートを輩出し続けてきた東芝が満を持してリリースしたウルトラブックが「dynabook R631」シリーズだ。
本機のセールスポイントは、重さが約1.12kgと最軽量級の数値にもかかわらず、豊富なインターフェースを持つ高級機であること。薄型軽量を求める製品では別途アダプターとして提供されがちな有線LANやD-Sub15ピンも本体に搭載している。
バッテリー駆動時間も約9時間と長いうえ、天板の100kgf全面加圧試験、76cm落下試験、30cc防滴など各種耐久テストをクリアおり、「ウルトラブックを常に持ち歩きたい」と希望するユーザーには最も適した製品と言えるだろう。
CPUは、メーカー直販サイトモデル「dynabook R631/W1TD」がCore i7-2677M(1.8GHz)、店頭販売モデル「dynabook R631/28E」がCore i5-2467M(1.6GHz)を採用。直販モデルのほうがCPUスペックが高いので、よりハイスペックを希望するなら直販モデルを狙おう。そのほかはメモリー4GB、ディスプレーが13.3型(1366×768ドット)、SSD 128GBと標準的なスペック。通信機能としてWiMAXを標準搭載していることも見逃せない。
価格は直販モデルの「dynabook R631/W1TD」が13万4800円、Microsoft Office Home and Business 2010プリインストールモデルが15万4800円で、ウルトラブックとしては比較的高めの製品と言える。しかし、突出したモバイル性能とインターフェース、そして堅牢性はそれだけの価値があると言えるだろう。
dynabook R631 | ||
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型番 | dynabook R631/28E | dynabook R631/W1TD |
CPU | Core i5-2467M(1.6GHz) | Core i7-2677M(1.8GHz) |
メモリー | 4GB | |
グラフィックス | CPU内蔵 | |
ディスプレー | 13.3型ワイド 1366×768ドット | |
ストレージ | SSD 128GB | |
無線通信機能 | IEEE 802.11/b/g/n、IEEE802.16e-2005(WiMAX 6150) | |
インターフェース | USB 3.0×1、USB 2.0×2、アナログRGB×1、HDMI×1、LANポート×1、SDカードスロット | |
サイズ | 幅316×奥行き227×高さ8.3~15.9mm | |
質量 | 約1.12kg | |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 | |
OS | Windows 7 Home Premium SP1(64bit) | |
価格 | 13万円前後 | 13万4800円 |
高速充電機能が魅力のスタイリッシュなウルトラブック
レノボ IdeaPad U300sシリーズ
レノボの「IdeaPad U300s」シリーズは2モデルが展開されており、「108074J」が本体カラー「クレメンタインオレンジ」、「108075J」が「グラファイトシルバー」となっている。
本体スペックは固定で、BTOなどによる変更は用意されていない。CPUは2コアのCore i7-2677M(1.8GHz)、メモリー4GBとウルトラブックの標準的なスペックだ。搭載ストレージはSSDだがクレメンタインオレンジの「108074J」は256GB、グラファイトシルバーの「108075J」は128GBと、色によって容量が異なるので注意したい。ディスプレーは13.3型(1366×768ドット)を搭載する。
重量は1.32kgと軽く、30分の充電で約5時間の稼動を実現する高速充電機能を搭載するなど、モバイル用途を考えているユーザーに適した製品だ。特筆すべきは本体構造で、天板から底面までつなぎ目のないワンピース構造、つまり裏面もフタがない一枚板になっており、塗装も天板だけでなく裏面にも施されている。スタイリッシュなだけでなく、手に持ったときの感触もよく、細かな配慮が施されたデザインだといえる。
店頭価格は、「IdeaPad U300s 108075J」が9万円前後と、同スペックのライバル製品と比較するとやや高めの印象だが、本体構造や高速充電など魅力的な独自機能もあり、十分オンリーワン足り得る製品に仕上がっている。
IdeaPad U300s | ||
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型番 | IdeaPad U300s 108074J | IdeaPad U300s 108075J |
CPU | Core i7-2677M(1.8 GHz) | Core i5-2467M(1.6 GHz) |
メモリー | 4GB | |
グラフィックス | CPU内蔵 | |
ディスプレー | 13.3型 1366×768ドット | |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 128GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11/b/g/n、Bluetooth 3.0 | |
インターフェース | USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI×1 | |
サイズ | 幅324×奥行き216×高さ14.9mm | |
質量 | 1.32kg | |
バッテリー駆動時間 | 約7.4時間 | 約7.5時間 |
OS | Windows 7 Home Premium SP1(64bit) | |
価格 | 10万5000円前後 | 9万円前後 |