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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第151回

省電力で2倍の性能 NVIDIA「Kepler」の今後はTSMC次第?

2012年05月14日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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HPC向けの「GK110」は
Tesla専用になる?

Fermi~Kepler世代のNVIDIA GPUロードマップ

 最後に今後の話をしよう。まずGPU向けとしては、以前から「GK106」の噂が出ている。これはGK104の半分、つまりSMXを4つ搭載するモデルで、「GeForce GTX 660」(Tiがつかない)という型番になるとされている。ただしこのモデル、意外に先送りされそうだ。最大の理由は、今はGK104を十分に生産することが最優先で、またこのクラスならば「GF116」ベースの「GeForce GTX 550Ti」でも当面凌げるから、ということらしい。また今は後述するGK110が優先されるという問題もある。

 その次に予定されているモデルが「GK110」。こちらは64bit演算やECCといった、HPCに必要とされる機能を搭載したモデルになるとされる。ただし、これにより回路規模が大きくなるのは必須で、最低でも400mm2以上のダイサイズは必至と思われる(550mm2という噂も流れたが、正しいものかどうかは不明)。

 問題は、このモデルを「GPUとして投入するか」が、まだ決まっていないらしいことで、Tesla専用という可能性もあるようだ。というのも、64bit演算を入れるとどうやっても今のGK104と比べて電力効率悪化やダイサイズ肥大は避けられない。その上で、今のGeForce GTX 680を上回る性能を出そうとすると、特に消費電力の面で無理があるから、という話らしい。

 またHPC向けの場合、必ずしも出荷数量はそれほど多くないから、ダイサイズが肥大してもそれほど問題ではない(単価はGPUよりもずっとあげられるから、多少歩留まりが悪化しても問題ない)。だがGPUとしては、これは結構問題となるわけで、「ならばいっそTesla専用に……」という考え方もわからなくはない。

 ちなみにその次の世代、つまり2013年モデルについては、まだ全然わからない。連載149回のAMD GPUアップデートの末尾でも説明したが、2013年モデルも28nmプロセスを引き続き使うのは避けられない模様で、22nm~24nmでさらに微細化してCUDAコアを増量……という可能性は非常に少ない。

 TSMCの生産量が改善すれば、もう少し大きなダイサイズにしてSMXを12個搭載、といったコアが登場する可能性もなくはないが、このあたりはAMD同様、2012年第3四半期以降にならないと、もう少し細かな話は見えてこないと思われる。

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