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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第18回

痛車ワンツーフィニッシュ! 富士の裾野にミクとエヴァが立つ

2012年05月11日 15時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 撮影● 鉄谷康博、加藤智充、近江 勤、編集部

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応援シートに、ボンネットに!
ファンの声援が奇蹟を起こした!

ゴールデンウィーク中というだけあって、多くのファンが集まった。決勝日だけで5万人超が富士スピードウェイにつめかけた

そんな中で存在感を見せたミクGT応援シート。両サイドをスバル、ARTAという大応援団に挟まれたが負けないくらい熱い声援を送った

こちらは応援シートとは別の応援団。スバルはミクGT応援団に挟まれた状態になっていた

優勝が決まった瞬間、応援シートのみんなは総立ち! ボカシをかけたくなかったほど全員が良い笑顔だった

原因がいまだに判明していない、ティム・ベルグマイスター選手の大クラッシュ。現在は意識が回復したようで、一安心。本当に良かった! 「ポルシェのレースカーだから、あの事故で命を落とさずに済んだ」と鈴木代表。それほどポルシェの安全性は高レベルのようだ

フルコースコーションを受け、レースを中断してコースに並ぶマシンたち。レースは文字通り「命を賭けている」ということを思い知らされたアクシデントだった

Mirai Z4のボンネットに、右京SDもふたりへのエールを書き込む。このボンネット、もはや記念品だ

レースを戦い抜いた男たちの記念撮影。ドイツから来たエンジニアたちにも、日本のレーシングスピリットが伝わったことだろう

イカ娘フェラーリは早くも生放送!
あのSC中ピットインの裏側を語った


文●ぶちょー(電アスレース部

 ミクZ4(0号車)優勝の興奮から冷めやらぬ、週明け7日の夜、イカ娘フェラーリチームは早くも公開生放送を行なった。出演者は司会のmocoちゃんとイカ兄さんこと山岸大選手、トラックエンジイカのコフィー(小藤さん)。生放送中に突然、mocoちゃんが電話をかけ始めたので相手はマッキーか!? と思いきや、まだイカ生に出たことがないイケちゃん(チーフイカニックの池澤氏)がサプライズで登場。時間が合えば、今度はイカ生に出演することを約束してくれた。

いつもどおりgdgdに始まったイカ生。このゆるさがファンとの一体感、ファンの「助けてあげなきゃ」感を引き出している、このチームらしさかもしれない!?

 この日のイカ生で、同胞たち(イカ娘チームのファン)が一番聞きたかったのは、やはりセーフティーカー(SC)中のピットインによるペナルティーの顛末だろう。コフィーの説明によれば、ピット出口で15号車が大クラッシュする直前にイカティー(井口選手)から「ガソリン警告灯が点いた」との知らせがあったという。

 フェラーリ430GTの場合、警告灯が点くと残り1周程度しか走れない。ところがSC導入でピットはクローズ(侵入禁止)。SC先導のスローペースなら行けるかと思ったが、最悪の事態=コース途中でのガス欠リタイヤを想定して、あえてペナルティー覚悟でピットインしたのだった(実際、給油してみたらタンクはほぼ空だった)。

 これには山岸選手も驚いた。クラッシュの様子をモニターで見ていたところに、予期せぬピットインである。ピット出口もクローズ(コースへの侵入禁止)で、結局9分くらいピットエンドで止められた。

 その後、ピットオープンとなり車列に合流したが、下された裁定は厳しいものだった。「ピットエンドでの長い停止で、もはやうちにメリットはない。ドライブスルーか10秒停止程度だと思っていた」(コフィー)のが、実際は“60秒停止”のペナルティ。

 このときの山岸選手の心境は「ピット出口で止まる60秒は長いよ~」。GT300クラスのコースレコードが1分40秒台の富士で、60秒といえば半周以上になるのだから、そりゃ長く感じるだろう。

 この時点でポイント圏内(10位以内)は厳しくなったイカ娘チームだが、諦めずに最後まで走りきって17位で完走ポイントを獲得した。コフィーは、「こういうところでも1ポイント取るのが、後から効いてくる。出走台数が増えた今年、イカ娘チームが予選落ちしないのは、昨年の獲得ポイントによるシード権があるから」と解説した。ファンのみんなも最後まで応援し続けようじゃなイカ!

富士のピット裏には5人のビッグイカちゃんが! イカ娘チームの個スポグッズであるディレクターズチェアに座っていた

 開幕戦、第2戦と雨が続いた今年のSUPER GT。イカ娘フェラーリはキツい性能調整(特にリストリクターの絞りが厳しい)に悩まされているが、コフィーとイカ兄さんは前向きだ。「ドライなら勝負になる。雨やハーフウェットでは、ABSのない430GTでは差を埋めがたい。でも、フルドライなら行けるというデータは(この2戦で)得られた!」と自信を見せた。次のセパンは昨年ミクZ4とともに表彰台に上った、ゲンの良いサーキット。南国でのイカちゃんの侵略に期待しよう!



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